ものづくりへの想い

温室効果ガスの発生抑制

地球温暖化防止に向け、建設物のライフサイクル全般にわたって、温室効果ガスの発生抑制に取り組んでいます。

CO2排出量および原単位の削減

当社では、建設工事におけるCO2排出量原単位を2020年までに1990年比40%削減することを目標に活動を推進しています。2010年度の原単位は20.9t-CO2/億円、排出量は88,094t-CO2となり原単位で1990年比26.6%の削減となりました。
なお、建設工事でのCO2排出量は、作業所へのサンプリング調査で建築・土木工事別に原単位を求め、全体の排出量と原単位を推計していますが、建築・土木工事量の割合や工事内容によって大きくその結果が変動します。
今後も、2020年での削減目標である1990年比、CO2原単位で40%削減、総量で50%削減することを目指して活動を継続していくとともに、調査精度を向上させるように努めていきます。

CO2排出量および原単位の推移

省燃費運転教育の取り組み

建設現場でCO2排出量が最も多いエネルギーは軽油です。当社土木作業所においても全CO2排出量の約7割を軽油が占めています。作業所で発生するCO2排出量を削減するためには、重機等で使用する軽油の使用量を削減することが必要不可欠です。
飯能大河原整地工事(埼玉県飯能市)では、当社で初めて実機の油圧ショベルを用いた「省燃費運転実地講習会」を建機メーカの講師を招いて開催しました。
講習会では、省燃費運転によりCO2排出量が約23%削減したことを確認できました。今後、CO2排出量の削減効果が大きい省燃費運転を実地講習会などで他作業所にも展開する予定です。

座学講習の実施状況

実地講習の実施状況

連続ベルトコンベアの採用

釧勝トンネル工事(北海道十勝郡〜釧路市)区域は、エゾシカなどの野生動物が生息する自然豊かな山間地に位置しています。自然環境に配慮しながら工事を進めるために、環境スローガンとして「大地と大空にやさしく」を掲げて環境保全に取り組んでいます。
その中でも最大の取り組みは、CO2排出量削減のため、トンネル掘削ずりの搬出に連続ベルトコンベア方式を採用したことです。従来の重ダンプで搬出するタイヤ方式に比べ、約31%のCO2排出量の削減を達成することができ、発注者からも高い評価をいただきました。

起点側 坑口ヤード全景

ずり搬出状況

TO–MINICA※1モデル作業所の紹介

TO–MINICA ロゴマーク

TO–MINICAモデル作業所とは、施工中のCO2排出量削減を中心としたさまざまな環境配慮技術を採用している低炭素施工システムTO–MINICA作業所のうち、特に先進的な取り組みを行っている作業所のことを表します。

※1 TO–MINICA:TODA Minimum Carbon Constructionの略。

1.熊本駅前東A地区市街地再開発事業での取り組み

『戸田カーボンニュートラルスキーム』

作業所より発生する建築廃材を利用して、バイオマス発電所にて発電を行い、戸田建設の作業所や事業所で使用するグリーン電力として還元するしくみです。
これまでに発電した電力量は約3,697kWh(建築木廃材量:6.7t)に達し、約1.44tのCO2排出量の削減を行なっています。

分別ヤード

戸田カーボンニュートラルスキーム看板

『太陽光発電パネル』

熊本駅前再開発事業の一環として進められているこの工事にて、4棟の内1棟が熊本県ナンバー1の高さ126mの制震・超高層タワーマンションになります。この施設の外部足場の南面と西面に太陽光発電パネルを24枚設置し、発電量は約1,701kWh/年を見込んでいます。また、仮囲い上部に設置した太陽光パネルは31枚あり、約3,901kWh/年の発電量を見込めるため、合計発電量の見込みとしては約5,602kWh/年となります。これは、CO2排出削減量に換算すると約1.95t-CO2/年となります。
発電した電気は、主に工事用電力として使用するほか、地下階の仮設照明として利用しております。

ユニット足場に設置された太陽光発電パネル

拡大写真

2.埼玉県庁本庁舎ほか耐震補強工事での取り組み

『太陽光および風力発電量とCO2排出削減量を見える化』

仮囲いに設置した太陽光パネル

仮設風力発電と仮設太陽光発電を同時に設置するのは当社初であり、その発電量およびCO2削減量を「見える化」するのも当社初の取り組みです。

表示器と風力発電システム

太陽光発電量とCO2排出削減量

3.東京農業大学新講義棟建設工事での取組み

『ミスト噴霧を備えた壁面緑化の仮囲いによるヒートアイランド現象の抑制』『熱中症対策とした、ミスト噴霧を利用した野菜づくり』

大学内の建設場所は、周囲も含めコンクリートや舗装路面で覆われた部分が多く、ヒートアイランド現象が発生しやすい状況であり、その暑熱環境の緩和のためミスト噴霧システム※2を組み合わせた壁面緑化を施し、気化熱によるヒートアイランド現象の抑制を図っています。
また、作業所職長会のアイデアで仮囲いのミスト噴霧を活用し、熱中症対策として野菜を栽培し、収穫した野菜を昼食や休憩時間などに摂取するなどしています。職長会から選出された「農業委員」が中心となって毎日手入れを行いながら収穫しています。

ミスト噴霧と壁面緑化仮囲い(プランターで野菜を育成)

職長会の農業委員

※2 ミスト噴霧システム:水道水を高圧ポンプによってステンレス管の中に送水し、定間隔で設置された高圧ノズルよりミスト(25〜30ミクロン)を噴射。これによりミスト周辺はマイナスイオンいっぱいの空間ができ上がり、猛暑で蓄積した心身の疲れを軽減する効果も期待される。

自社施設(TODAビル)におけるCO2排出量削減活動

目に見えないCO2を削減していくためには、『見える化』していくことが重要であり、お客さまのCO2排出量削減計画を支援していくことを目的に、CO2見える化ビジョン『CO2MPAS』を開発しました。
CO2MPASのしくみはできる限りシンプルに、モニタリング機能に絞ることで安価な価格設定にしています。本社ビルに2010年4月に導入して以来、CO2排出量削減活動をテナントさまにもご理解いただき、展開しています。さらなる安価版として簡易タイプUも販売を開始しました。これは本社ビルに導入したタイプTの数分の一程度のコストで、現在千葉支店と名古屋支店にも導入をして、支店のCO2排出量削減活動の一役を担っています。
また、今夏、東京電力管轄をはじめとした電力各社の供給不足による節電対策が不可欠になっております。エレベーターの部分停止や照明器具の間引き消灯など、CO2MPASで表示される電力消費量グラフと対峙しながら、毎日のエコ活動を推進しています。

機材部における取り組み(BDF製造、LED投光器)

2010年2月、機材部では機材の環境省エネ対応として、BDF(バイオディーゼル燃料)製造所を当社の松戸工作所に建設し、自社で製造したBDFを建設現場の重機や建設機材に供給して、CO2排出量削減に取り組んでいます。
原料となる廃食用油は、地元の松戸市から回収する油や、病院や学校、千葉県内の企業から供給されたものを製造して、活用しています。BDFは燃焼によってCO2を排出しても大気中のCO2総量が増えないカーボンニュートラルな燃料と言われています。

松戸市役所における廃食油の回収状況

当社のBDF製造装置は、アルカリ触媒 – 乾式精製法を採用したバッチ方式(200L/バッチ)で、1バッチの製造に7時間を要するため、当社での生産量は、日産200L、月産4,000L(月20日の稼働)、年産48,000Lを目標に生産しています。

製造装置の構成

また、当社はメーカーと共同開発したLED投光器「エコパン」を導入しました。費用対効果(CO2トンあたりの費用対効果)の高いLED投光器「エコパン」を500台導入し、作業所の仮設照明などでの使用を積極的に推進しています。施工段階におけるCO2排出量削減を、1990年比で2020年に4.6%削減(2020年普及率を100%と想定)を見込んでおり、2011年4月以降さらに500台程度を導入して施工時のCO2排出量のみならず、原単位も下げていきます。

フックで簡単に設置

柄の部分を折り曲げて平置きも可能