
免震層の断面パース

今回の耐震改修工事(免震レトロフィット工事)により、建物には基礎免震が施され、地震時に地盤の揺れが建物に及ばないように、建物と地盤の間には縁が切られている。

消火配管も免震化されており、高い防災性を誇っている
「これほど大きな規模はあまり例がありません」(須田さん)という今回の免震工事。あらためて建物の大きさを確認するため、外へ出ます。
「よく見るとタイルに釘が打ってあるのがわかりますか?」 外壁の須田さんが指差すところを見ると、確かに釘が打ってあります! 言われないとまず気が付きません。
“外観はそのままに”登録有形文化財である建物を工事するためには、わたしたちが想像も出来ないほど細かい配慮が必要なのです。ていねいに、そして大切に建物を扱ってきたことが伝わってきます。
須田さんは「建物の形が特殊なため、難しい工事でした」 と教えてくださいましたが、実際に建物の周りを歩いてみると、その意味がよくわかりました。この建物は“日の字型”なのです。このため、中庭の無い一般的な形の建物よりも計算すべきことが増えるそうですが、それでもこの難工事を予定より約1カ月短縮して完成させたということからも、高い技術力と関係者の努力がうかがえます。
愛知県の、そして名古屋の顔とも言える「愛知県庁本庁舎」。「名古屋っぽいよね!」 と言う友人もいます。それだけ印象に残りやすい建物なんですよね。
今回の工事を経て、その堂々とした立ち姿はそのままに、耐震性能も大きく進化しました。これからも、わたしたち県民を日々温かく見守り続けてくれることでしょう。





