
熊本朝日放送の門垣逸夫社長(右)より話を聞く作業所長と筆者。

鉄塔の足元で作業所長より話を聞く筆者。
地上からは見えなかったが、パラボラアンテナもある。
ガラス張りの通路を通って社長室へ向かった。社長室に入ってすぐに門垣社長と松藤所長がただの施主と施工者の関係でないことがわかった。友人を招き入れるかのような社長の笑顔を見れば一目瞭然だ。松藤所長がコミュニケーションを非常に大切にしており、それなしによいものは造れないとおっしゃっていたことを思い出す。たくさんのコミュニケーションを取り、それが些細な他愛もない会話であっても、そこから使い勝手や望むことを読み取っていくのだという。建設中は日々、建物とともに何を提供できるか、提案できることはないかを常に考えていたそうだ。また、門垣社長も自らたびたび現場を訪れ、工事の進捗状況や近隣との関係を尋ねられ、その熱意が工事に従事する人たちにも伝わったのだという。

3階屋上。正面奥方向にJR熊本駅がある。
周囲にはまだ低層の建物が多い。
この社屋はただの建築物ではない。施主、設計、施工者それぞれのよいものを造りたいという気持ちを1つにして、皆が一体となって造り出したものなのだ。社長のおっしゃった自分たちの「城」が出来たという言葉が印象的だった。この社屋で働いている誰もが自分の城としてこの社屋を誇りに思い、よりいっそう仕事に励んでいるのだろう。5年後の九州新幹線全線開通に向け、この地域の再開発も進められている。KABの新社屋はその先陣を切った。これからこの地域とともに生き、成長していくことだろう。私もこの町やKAB、この社屋とともに成長していきたいものだ。私もここで仕事をすることができる1人であることを誇り思いながら、すがすがしい気持ちで社屋をあとにした。





