想いを築く

Zoom UP 現場 京王線調布駅付近連続立体交差工事(土木)第6工区

仮立体とトラフガーダーを一夜で設置

続いて品川通りの立体化(品川仮立体)と立坑の構築についてである。品川通りは市道だが、新宿~府中を結ぶ主要幹線道路。交通量が多いため、踏切ではなく京王線の下をくぐるアンダーパス構造となっている。しかし、立坑の場所としては品川通り交差部以外に適切な場所がないため、工事期間中はオーバーパス構造に変更することに。これが品川仮立体(延長260m)だ。品川仮立体は仮設構造物だが供用期間が長期に及ぶため、鋼製コラム橋脚と鋼床版桁からなる準本設仕様の道路橋となっている。昨年3月に切替・開通した。

山場となったのが、橋両端部のジャッキダウンだ。いくつもの油圧ジャッキがそれぞれ異なるピッチで動く必要がある。電子制御されてはいるが、慎重に計測を繰り返しながら行われた。それでも道路が通行止めになったのはたったの一晩。9時間という短時間でジャッキダウンや据え付け部の盛土、舗装まで終えて開通までこぎ着けた。

工事前

工事中

工事後

トラフガーダーの架設工事

品川立坑の掘削・構築にあたっても山場になった工事がある。それが、今年4月に行われたトラフガーダーの設置である。掘り進んできたシールドマシンが品川通りと交差する地点で折り返し再び調布駅へ向かうため、シールドマシン回転用の立坑を構築するのだが、シールド立坑は長さ15m×幅16.5mと現在の交差部分より一回り大きい。このため現在の架道橋10.8mをスパン20mの大型工事桁で置き替えることに。これがトラフガーダーと呼ばれる長さ20.7m×幅2. 64m×2連、重量75tの仮設鉄道橋である。

まず既設架道橋の横にトラフガーダーを設置。トラフガーダーを押し出しながら、既設架道橋をずらして線路を付け替える。この作業も一夜にして、電車が動いていない短時間で終えなければならない。「トラフガーダーを無事に架設することができたときは全身がしびれました。大きな山場を乗り越えた実感がありましたね」と丸山主任は笑顔で当時を振り返る。鏑木所長も「綿密なシミュレーションを繰り返してこその円滑な作業です」と誇らしげだ。

側面図

断面図

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