想いを築く

Zoom UP 現場 (仮称)神戸市中央区加納町計画

居留地・神戸の中心となった場所

神戸の中心地、三ノ宮駅の南には旧居留地と呼ばれるエリアが広がっている。1868(慶応3)年の神戸港開港とともに、ヨーロッパの近代都市計画技術に基づいた基盤状街路、公園、下水道などが整備され、外国人のための住居や商館が建ち並び、商業と文化の中心地として栄えた場所である。神戸に住む人々にとって旧居留地は今なお格式の高いエリアと認識されている。
そこに今、新しいランドマークが誕生しようとしている。(仮称)神戸市中央区加納町計画、建物名は「アーバンライフ神戸三宮ザ・タワー」。地上34階、地下1階、総戸数271戸のハイグレードマンションだ。

戦前、建設地には神戸クラブという社交場が建っていた。この街に住む外国人の交流の場であり、居留地の象徴ともいえる建築物であった。この建物は太平洋戦争の際に焼失し、1957年に建築家ミノル・ヤマサキ※の設計によるアメリカ領事館が建てられた。その後、アメリカ領事館は大阪へ移転したが、その移転先が、当社の大阪支店が居を構えていた大阪市北区西天満だったのである。当社はアメリカ領事館と交換する形で加納町の土地を取得する。
そしてこの度、加納町のこの地で、アーバンライフ(株)と和田興産(株)を事業主とするマンション計画が立ち上がり、当社は土地を売却することで設計施工でのマンション建設を受注することができたのである。

なお、この地は神戸クラブとアメリカ領事館の跡であるだけでなく、阪神・淡路大震災の際に当社の災害復興対策本部が設けられた場所でもある。全国から集まった社員が、昼間は懸命に復旧作業を行い、夜は本部のプレハブ2階で寝泊まりしていた。現在この現場の作業所長を務める田村所長もその一人である。「当時のことは今も強く記憶に残っています。この場所に思い入れのある戸田の社員はたくさんいることでしょう。この工事に携われるのは非常に光栄です」と目を輝かせる。

※ミノル・ヤマサキ(1912年~1986年)…… ニューヨーク世界貿易センタービルの設計者の一人 として知られる建築家。

田村所長

1890年に設立された神戸クラブ。太平洋戦争の際に焼失
(写真:神戸市立博物館蔵)

旧アメリカ領事館

戸田建設災害復興対策本部
(1995年阪神・淡路大震災直後の写真)

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