想いを築く

Zoom UP 現場 日赤沖縄統合センター建設工事

この地だからこその難しさ

また、沖縄県ならではの難しさがこの工事にはある。それは、当社の場合、沖縄県では大型工事が継続してあるわけではないため、協力会社は当社の施工方法を熟知しているわけではないということである。そのため、「JVのメンバー企業や協力会社とはじっくりと時間をかけて打ち合わせをしています。技術的なことを含め、皆が全て理解したうえで工事を進めています」と岡田所長はコミュニケーションの大切さを語る。

また、あらゆる資材が手に入る都市圏とは違い、本土から輸送してこなければならないものもある。重機も少ない台数しかないものもある。大河内副所長は「事前の段取りが非常に大切です。輸送による時間のロスを防ぐため、必要なものを事前に調べ、早めに手配するようにしています」とポイントを解説する。

段取りの大切さを物語るエピソードが地中障害物の撤去におけるCD工法(※1)の採用だ。杭打ちを開始したところ、以前この敷地に建てられていた建物の基礎部やコンクリートがら、シートパイルなどが次々と掘り出されたのである。地中障害は予測していたが、それ以上の量が発生した。特にシートパイルは抜けない、切れないとメンバーを悩ませた。すぐに地中障害による杭の径や長さの変更など建築確認の変更を申請したが、2カ月も工事がストップしてしまうことになった。それでも、工期の延長はお客さまのためにも最小限にとどめたい。申請が下りたらすぐに工事に取りかかれるよう、地中障害の撤去を先に終えてしまうこととした。さっそくCD掘削機を手配したが、CD掘削機は県内に数台しかなく、九州から輸送しようとすると時間がかかる。そこで、他の工事現場で使用されているCD掘削機を、リースできるタイミングを見計らいながら、わずかな台数をやりくりしながら確保し工事を進めた。結果として最短の期間で地中障害を撤去することに成功した。「工期の延長を最小限にとどめることができました。CD掘削機をなんとかやりくりできたのでほっとしましたよ」と折田副所長は胸をなで下ろす。

※1 CD工法…先端に特殊刃先を取り付けたケーシングチューブを全周回転掘削機(CD掘削機)で回転させながら地盤に圧入させて岩盤を掘削する。

大河内副所長

地中障害撤去の様子

折田副所長

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