2000年1月18日
戸田建設(株)(社長:戸田守二)は、東京都板橋区の東京家政大学附属女子高等学校(学校法人:渡辺学園)で、免震レトロフィットによる校舎の耐震改修工事(設計:(株)山下設計)を行っています
防災機能強化施設の整備として、私立の高等学校の校舎に、整備費補助が制度化(平成8年5月20日:文部大臣裁定)されており、この工事は、その整備補助の適用を受ける耐震改修として、免震レトロフィットを採用した初めての例です。また、高等学校校舎における耐震改修工事で、免震レトロフィットを適用する全国で初めてのケースです。
対象となる校舎は、地上4階、地下1階の鉄筋コンクリート造で、建物外形が約66.4m×12.3mの建物です。
免震レトロフィットを採用した理由は、以前の建築基準法で設計されているため、本校が都内の学校にありがちな、現行の建築基準法での同規模の改築が不可能であったためです。また、通常の壁やブレースの位置といった耐震補強では、一旦仮移転する必要があり、このため移転費用や仮校舎の賃貸費用が嵩むほか、建物の使用勝手が極端に悪くなると予想され、そのために既存校舎をそのまま継続使用しながら耐震性能を向上させる工法で施工を行っています。
本校舎に採用した免震レトロフィットは、中間階免震工法と基礎免震の併用工法としたところに特徴があり、免震装置は地下階の中頭部他に天然ゴム系積層ゴムアイソレータ20台、および鉛ダンパー19台を設置します。
免震レトロフィットを採用するにあたっては、将来的な施設計画と校舎改築、改修計画を示した提案の中で、その導入効果を学校側に多角的に説明し、理解を得られました。
工期は11ヵ月を予定し、今春には完成します。工事期間中は免震レトロフィットの特徴を生かしての居ながら工事で行われ、通常の授業を行いながらの状態で施工が進行することになりました。
日本建築センターの評定は、隣接する中学校校舎の改築工事との関係もあり、設計・管理を行う(株)山下設計が受け、当社は施工計画について協力し、工事を行っています。
私立の中高等学校は、昭和30年代後半から昭和40年代にかけての生徒急増期に建設された建物が多く、築25年以上を経過し、建物の老朽化や耐震性の問題から改築や改修のニーズが高くなっています。しかし、現実には本事例のように各種の制約を受け、実施できない学校が多くあります
戸田建設は、今後もこれらの計画を予定している学校に対して、免震レトロフィットによる耐震改修を提案して行く予定です。
