建設廃棄物の共同巡回回収システム試行実験開始
2000年4月24日
戸田建設(株)(社長:戸田守二)と西松建設(株)(社長:金山良治)は、昨年10月4日の業務提携発表以来、研究開発分野では6テーマについて共同で技術開発を推進しています。
そのテーマの一つ「産業廃棄物の低減・活用技術の開発プロジェクト」では、建設工事中に発生する廃棄物の分別回収システム適用作業所を拡大し、回収の効率化を目指す「巡回回収ワーキング・グループ」と、産廃関連情報の共有および回収・リサイクルを支援することを目指す「産廃情報システムワーキング・グループ」が活動しています。
今回「巡回回収ワーキング・グループ」では、作業所から発生する建設廃棄物を共同で巡回回収するシステムの試行実験を開始しました。このシステムは、複数の建設会社を横断する共同巡回回収の取り組みとして、建設業界では初めての試みとなります。試行実験は、システムの適用拡大のための大きな実験で、システム汎用化に伴う要件整理を目的として作業所での試行を行います。
建設産業では、業界を上げて建設廃棄物の排出量削減に取り組んでいます。建設廃棄物の排出量を削減するためには、作業所にゴミを持ち込まない。また、出たゴミは分別してリサイクルする。これが必要です。しかし、都心の小規模作業所において分別排出を実施する場合、敷地に余裕がないため、十分な大きさの分別ヤードを設置することができないなどの問題があります。
この対策として、各作業所が小スペースの分別ヤードで済む巡回回収方式がありますが、この方式では回収車が複数の作業所を効率的に巡回することが課題となっています。
今回の試行実験において、戸田建設と西松建設が共同で巡回回収することにより、作業所数の密度を上げて巡回の効率化と積載量の確保を行い、回収を採算ベースに乗せることによってコストダウンを目指します。今後このような仕組みが業界全体に拡大することにより、回収の効率化に大きく寄与することになります。
今回の試行では、東京都内における戸田建設の新築工事および増築工事で、延床面積が10,000㎡未満の作業所すべてと、西松建設の8作業所を「システム」の対象としました。なお西松建設では8作業所から始めて、順次適用作業所数を増やしていく予定です。
共同巡回は平成12年5月から開始し、その後システムを改良してよりオープンなシステムを構築し、運用の拡大を目指します。
「産業廃棄物の低減・活用技術の開発プロジェクト」のもう一つのワーキング・グループ「産廃情報システムワーキング・グループ」では、共同巡回回収をより効率化するとともに、産廃関連情報を管理するために、情報面から支援するシステムの開発を行う予定です。システムは本社・作業所・回収業者の情報交換/共有をエクストラネットにより支援するもので、平成13年から試行を開始します。
