2000年5月8日

ゆりかもめ新橋駅駅舎建設工事

 戸田建設(株)(社長:戸田守ニ)は、佐藤工業(株)・青木建設(株)との共同企業体で、東京・港区新橋のJR新橋駅に隣接して「ゆりかもめ」の新橋駅駅舎を施工中です。この工事において、ホーム階の鉄骨建方作業にスライド工法を採用し、4月13日に第一回目、18日に第二回目、26日に第三回目、そして5月1日に第四回目を行い、すべてのスライド作業が完了しました。

 「ゆりかもめ」は、現在予想を上回る利用客があり、また工事範囲の直下には交通量の多い国道15号が走っているため、乗降客や通行車輌の安全を第一条件として施工する必要があり、時間・空間の両面で非常に制約の多い、昼夜にわたる難度の高い工事です。

 今回、鉄骨建方工事にスライド工法を採用した主な理由は、クレーンを使用した通常の建方工事では、1日の作業時間が国道を交通規制しながら夜間の3~4時間に制限されることで、全体工期が厳守できなくなるとともに、作業の安全性、交通渋滞および交通災害にも懸念があったからです。スライド工法の採用により、鉄骨建方期間が2.5ヶ月から1ヶ月に大幅短縮されるとともに、安全性、周辺環境への影響も改善されました。

 工法の概要は13スパンの建物を、3スパンを基本とした5ユニットに分割し、1ユニット(幅20m、長さ13.5m、高さ6.5m、重量約25トン)の鉄骨を国道上部から外れた常設作業区域で先組みし、所定の位置までスライドさせるものです(最大スライド距離50.5m、総スライド重量約75トン)。

 スライド作業に先立ち、必要な補強材とスライド装置を取り付け、150mm程度ジャッキアップした後、作業階の床に設置された仮設の軌道上を毎分20cmから30cmの速度で移動させます。油圧装置(25トン×2台)とワイヤーによって所定の位置までスライドさせた後、下層の鉄骨柱上部にジャッキダウンして固定します。1ユニットを常設作業区域でジャッキアップしてから、スライド、固定までの作業を1日(午前0時~5時30分)の間に行います。

 安全対策としては特に転倒逸脱の防止に重点を置き、全体架構の安全性、仮設部材および接合部の強度、動的な応力に対する安全性などの事前検討を行うとともに、作業時においては変位測定装置と作業員による目視の二重の安全確認を行うなど、あらゆる面から安全性を追求して施工しています。

 当駅舎の概要は、国道15号(第一京浜国道)の上部に架け渡された鉄骨橋梁(別途工事)上に建設される東京臨海新交通臨海線「ゆりかもめ」の新橋駅駅舎で、幅20m、長さ150m、鉄骨造3層、外壁金属パネルの建物です。JR新橋駅にメインアプローチを配し、駅舎となる国道上の2階から4階はそれぞれデッキ階、コンコース階、ホーム階となっています。現在、「ゆりかもめ」新橋駅は仮駅舎となっており、JR新橋駅まで約200mの連絡通路を使用していますが、当駅舎が完成しますとJR新橋駅や営団地下鉄有楽町線に100mほど近づくため、乗り換えの利便性が向上するとともに、輸送力の増強を図ることができます。

工事概要

工事名称 ゆりかもめ新橋駅駅舎建設工事
工事場所 東京都港区新橋2丁目および東新橋1丁目地内
建築主 (株)ゆりかもめ
設計・監理 パシフィックコンサルタンツ(株)
施工者 戸田・佐藤・青木建設共同企業体
工期 1999年6月30日~2001年4月27日
建物用途 その他(駅舎)
敷地面積 0㎡
建築面積 2,481.37㎡
延床面積 6,888.32㎡
施工床面積 6,888.32㎡
規模 地上4階建
構造 ホーム階  鉄骨造平屋建(土木ホーム桁上に設ける)
 

コンコース階  鉄骨造2階建
デッキ階  (土木鋼ラーメン高架構造の床版上に設ける)
最高高さ6.904m 軒高5.91m

最高高さ 24.79m
外壁 壁 スチールパネルフッ素樹脂焼付塗装
  壁 アルミ押出型材フッ素樹脂焼付塗装
壁 アルミルーバーフッ素樹脂焼付塗装
屋根 平葺(パネル屋根定尺工法)
  ステンレスフッ素樹脂焼付塗装
折板葺スチールフッ素樹脂焼付塗装
ロウ付アルミハニカムパネルフッ素樹脂焼付塗装
設備 電気・空調・給排水衛生・昇降機

以上