大断面集成材と鉄骨構造の複合建築物を施工
2000年6月15日
戸田建設(株)(社長:戸田守ニ)は、新潟県北蒲原郡聖籠町にて新発田建設(株)(社長:渡辺幸二郎)、(株)石井組(社長:石井八郎)、曽根建(株)(社長:曽根憲雄)との共同企業体で町立統合中学校を施工中です。
建物の構造は、1階が鉄筋コンクリート造、2階が大断面集成材と地震力を負担する鉄骨造の複合構造です。大断面集成材とは構造用集成材の中でも短辺が15cm以上かつ断面積が300c㎡以上のものを指します。この工事では、柱が22cm×22cm、梁が22cm×65cmを基準サイズとして専用の接続金物で接続し、柱間を鉄骨部材で補強する構造となっています。
また、設計者(香山壽夫建築研究所)が明るいイメージを表現するためにと、ホワイトウッド(フィンランド産)の大断面集成材を使用しています。この大断面集成材を大量に使用した建物は国内ではほとんどなく、強度も通常より高強度を要求されているため、JAS(日本農林規格)の規格に沿った強度試験を行い確認しています。
また、約1,400ピースからなる大断面集成材が複雑な架構を形成しており、鉄骨および接合金物との整合性が最も重要な管理点であり、鉄骨と集成材相互のCADデータの照合による製作図の確認、製作管理基準の設定などを行い、意匠・構造および施工性の検討を重ねました。
施工は、海外資材調達であるフィンランド産の集成材を国内の工場で加工し作業所に搬入、全数の受入検査を実施した後建て方を行います。
建て方は工区ごとに行い、鉄骨の取付を先行して取り合う大断面集成材を組み込む形で進めますが、高所での作業を極力避けるために梁部材と方杖部材を地組みするための組み立て構台を考案し、可能な限り地上での組み立てを行い、安全性と施工効率の向上に努めています。
この施設は、聖籠町に現在2校ある中学校を1校に統合する目的で建設され、平成13年春開校予定です。新潟県では初めて生徒が教科ごとの教室に移動して授業を受ける、教科センター方式が採用されるとともに、町民と学校、親とこどものふれあいの場として開放される地域交流棟が設けられています。校舎は東棟・西棟、中庭をはさんで接続する中央棟よりなり、明るく柔らかい建物造りのため木質系の仕上げ材が多く使用されています。
工事概要
| 工事名称 | 統合中学校校舎棟建設工事(本体工事) |
| 工事場所 | 新潟県北蒲原郡聖籠町大字蓮潟字戸嶋336-1 |
| 発注者 | 聖籠町 |
| 設計・管理 | ㈲香山壽夫建築研究所 |
| 施工者 | 戸田・新発田・石井・曽根建共同企業体 |
| 工期 | 1999年7月5日~2000年12月27日 |
| 建物用途 | 学校 |
| 構造 | 鉄筋コンクリート造 木造 |
| 規模 | 地上2階 |
| 建築面積 | 7,082.04㎡ |
| 延床面積 | 11,478.49㎡ |
| 設備他 | ELV工事、太陽光発電設備工事 |
| 外装 | 木造部分 中空押出セメント成形板 フッ素樹脂塗装 RC造部分 砕石入りアクリル樹脂金コテ押え |
| 屋上 | カラーステンレス(フッ素塗装)厚さ0.4mm 立平葺き |
| 軒高 | GL+6.57m |
| 最高高さ | GL+18.30m |
| 階高 | 1~2階 3.80m |
| 根切深さ | GL-2.00m |

