2000年7月13日
戸田建設(株)(社長:戸田守二)、石川島建材工業(株)(社長:今井稔)、(株)ケー・エフ・シー(社長:吉田隆興)は3社共同で、二次覆工省略・高速施工に対応可能な『双頭アンカーセグメント』を開発しました。
都市トンネルの施工方法として多用されているシールド工法は、コスト縮減・工期短縮・品質向上が要請されています。このような状況への対応の一つとしてシールドセグメントにおいては、二次覆工省略・高速施工に対応可能な継手構造を持つセグメントの開発が進められています。
戸田建設では、平成10年よりトンネル軸方向挿入型のワンタッチ継手を特徴とする『双頭アンカーセグメント』の開発を進めてきました。平成11年には継手挿入・引張り試験・せん断試験・接合性試験など各種室内試験をおこない継手金物の強度・継手構造の基本性能や施工性などを確認しました。
【継手構造】
(1)セグメントに予め埋め込まれた受け部材と、リング間を接合するアンカー
材(軸部材・コーン部)で構成されています。
(2)セグメントの組立時、軸部材を受け部材に挿入するに伴い、コーン部の楔
効果で軸部材が拡幅され、軸部材と受け部材が締結されます。
【接合方法】
(1)新設側セグメントにアンカー材(軸部材・コーン部)を取り付ける。
(2)エレクターで既設セグメント受け部材にアンカー材を挿入する。
(3)シールドジャッキにより圧入・締結する。
【特長】
(1)工期短縮
リング間継手をトンネル軸方向に挿入するワンタッチ式構造とすることにより、従来型ボルト継手の締結時間を省略できるため、セグメント組立時間を短縮することが出来ます。
(2)コストダウン
本継手はボルトボックスがないため、二次覆工省略型シールドトンネルに必要なボルトボックス充填が不要となります。さらに、ボルト増締め作業の省略や工期短縮に伴う設備費の低減などにより従来継手に比べ、コストダウンを図ることが出来ます。
(3)セグメント内面の平滑化
本セグメントはリング間継手に双頭アンカー継手を採用することにより、ボルトボックスがなく覆工内面の平滑性が高まります。
(4)継手部材の耐食性の向上
本継手の採用によりボルトボックスが不要となるため、リング間継手部では覆工内面に露出する鋼材がなく、防錆処理が不要となります。
【今後の展開】
セグメントリング間継手については、今回開発した『双頭アンカーセグメント』で二次覆工省略・高速施工への対応が可能となりました。今後、各事業者への営業展開を図るとともに、セグメントピース間継手についても同等な機能を有した継手構造の開発を進め、さらなる合理化を目指します。

