2000年7月14日

国立オリンピック記念青少年総合センターⅥ工区建築工事

 戸田建設(株)(社長:戸田守ニ)JVは、東京都渋谷区にある国立オリンピック記念青少年総合センターのカルチャー棟で、複雑なデザイン模様タイル張りを合理的かつスピーディに施工している。

 カルチャー棟の外装は磁器質タイル(100角)で施工面積が約4,500㎡、下地にはMCR(モルタル・コンクリート・リベットバック)工法(注)が採用され、張り付け工法は密着張り工法を採用している。

 タイルの種類には多くの組み合わせがあり、面形状で4種類、色で5種類、さらにそれぞれに無釉とラスター仕様の2種類がある。これらのタイルを様々に組み合わせて、壁面ごとに多彩なデザイン模様が設計されている。

 この外壁面の複雑なデザイン模様タイル張りを従来のように現場で1枚づつ張ると、タイル選定に時間が掛かり、また張り間違いが非常に多くなり、結果的に作業性が非常に悪く、工期に影響を与えることが懸念されていた。

 そこで当JVでは、正確かつ効率的に施工を進めるため、あらかじめ工場で縦3枚、横3枚の計9枚を1ユニットとしたシートを作成し、シートによる徹底した施工管理を実施した。

 タイルシートの種類は120パターンに及び、しかも連続した模様の施工であることから、壁面ごとに順序良く施工しなければならないところを、パターンごとの施工位置を割り付け、識別番号を記入した詳細な施工図を基に、先行できる工区から自由に施工を行う計画とした。
 複雑な模様を正確に施工することが可能となったため、現在1日1人当たり8~10㎡の施工能率が可能となり、計画当初の2倍以上の合理化施工を実施している。また、施工のスピード化に伴い、オープンタイムの管理が容易になり、タイル引っ張り強度が平均1.29N/mmと充分な強度が確保され、品質の向上も達成された。

(注)MCR工法
 MCR(モルタル・コンクリート・リベットバック)工法は、コンクリート型枠に専用の樹脂(梱包用プチプチシートを改良したもの)を取り付けておいて、コンクリートを打設することにより、コンクリート表面に多数の蟻状の穴を形成し、コンクリートと下地モルタルが機械的に噛み合って、接着のばらつきが少なく、応力に対する抵抗性を有して接着性を高める工法。

工事概要

工事名称 国立オリンピック記念青少年総合センターⅥ工区建設工事
工事場所 東京都渋谷区代々木神園町3-1他
発注者 建設省関東地方建設局
設計・監理 建設省関東地方建設局 営繕部
  (株)坂倉建築研究所
施工者 戸田・青木・多田特定建設工事共同企業体
工期 1998年3月13日~2001年3月30日
構造 鉄筋コンクリート造一部鉄骨及び鉄骨鉄筋コンクリート造
規模 地上4階 地下1階
敷地面積 90,989.69㎡
延床面積 17,164.839㎡
杭既 製コンクリート杭(プレボーリング先端拡大根固め工法)
外装 磁器質タイル(100角)模様張り(MCR工法)
  コンクリート打ち放し 吹き付け(スタッコ調仕上)
アルミスパンドレル
亜鉛合金板 t=0.4mm 一文字葺き
屋根 ステンレス t=0.4mm シーム溶接工法
  銅板 t=0.4mm 一文字葺き
亜鉛合金板 t=0.4mm 一文字葺き
軒高 GL+25.025m
最高軒高 GL+25.450m
階高 4.6m
根切深さ GL-5.15m
設備 別途

MCR工法

以上