2000年10月2日

 戸田建設(株)(社長:戸田守ニ)は、今まで電子手帳を使った作業所における検査システムなど、数種のシステムを開発し活用してきたが、昨今の携帯端末のハード、ソフト、通信機能の進歩に伴い、これらに対応した新しいシステムが望まれていた。今回、この要請に応えるため、新しい携帯端末(WindowsCE:パームサイズ型)を使った現場の進捗管理を行うシステムを開発した。

 本システムにより今まで工程計画、進捗チェック、工程管理の各作業ごとに独立していたものを一元化し、工程計画で入力したデータをそのまま進捗チェック、管理に流すことができるようになった。
 今回開発したシステムの大きな特長は以下の通りである。
 ・ 工程表ソフトのデータを検査項目として利用できる。
 ・ 携帯端末で簡単な操作(ペンタッチ)により進捗を入力できる。
 ・ パソコンとのデータ通信は携帯端末付属の専用機器だけで簡単にできる。
 ・ 検査した進捗率を、元の工程表データに重ね合わせて、実績の進捗状況を把握できる。
 ・ 表計算ソフトを使ったバーチャート工程として進捗率が出力できる。

1.開発目的

 カラー化、記憶容量の大容量化など、高性能になった携帯端末を使って、現場における進捗管理業務をより一層効率化することを目的としている。

2.システム構成

主な機器・ソフト構成は以下の通り。
□ハード
 (1) パソコン本体(Windows95、98)
 (2) 携帯端末(WindowsCE:パームサイズ型)
 (3) パソコン接続用機器(携帯端末付属)
□ソフト
 (1) 進捗管理システム(今回の開発ソフト)
 (2) 工程表作成ソフト
 (3) 表計算ソフト
 (4) データベースソフト

3.システムの概要

このシステムは、大きく分けて3つの機能からなる。
(1)パソコン上の工程表データから検査項目を携帯端末に書き込む機能
(2)現場で携帯端末を使い、工程進捗率をチェック・記録する機能
(3)携帯端末の工事進捗率をパソコンに読み込み、工程管理をする機能
3-(1) 工程表データから、検査項目を携帯端末に書き込む機能
    工程表作成ソフトを使って作成した工程表データから項目名称、工程線名称などを携帯端末に送信し、検査項目として利用できる。その際、検査項目ごとに検査担当者を割り当てて、自分の担当分の検査を行うことができるようになっている。これにより、通常では面倒な検査の下準備作業が大きく簡略化できる(図1参照)。
3-(2) 現場で工事進捗率をチェック・記録する機能
    現場に携帯端末を持って行き、進捗率をチェックするが、進捗率の該当%部分をペンでタッチするだけで簡単に記録ができる(図2参照)。
3-(3) 工程管理機能
    携帯端末でチェックした進捗率を再びパソコン側に取り込み、元の工程表に重ね合わせて表示できる(図3参照)。また、施主・設計事務所向け説明資料用に工程を大まかにグループ化したバーチャート工程表(表計算ソフト)にも出力できる(図4参照)。また、各部屋単位の進捗度帳票はビジュアルに各工事ごとに色分けし、一目で状況が判断できる(図5参照)。

 現在、このシステムは同社東京支店の現場で試行中であり、当システムの有効性を検証中である。今後、現場のニーズを取り入れながら、新しい携帯端末を利用した現場OAの開発していく予定である。

携帯端末を利用した進捗管理システム

以上