2000年10月5日
戸田建設(株)(社長:戸田守ニ)は、1996年に開発した鉄骨造用の「自動鉄骨建入れ調整システム(TO-Plumb Navi)」を現在まで23作業所に使用してきたが、このたびSRC造用に対応範囲を広げるなど本格的な展開を開始した。
1. 開発目的と効果
多くの実績から、このシステムは建て方精度が±1mm、工期2割低減の効果が確認されている。但し、このシステムは鉄骨造のボックス形状の鉄骨のみの柱に対応していた。しかし、工事全体におけるボックス形状の柱の建物は物件数が少ないため、適応物件の拡大を狙いとして全体物件の30%にのぼるSRC造の鉄骨にも対応することとした。千葉県柏市の作業所で適用した後、東京都港区で本格的なH鋼、クロスH鋼を使用する作業所に実施適用した。その結果、SRC造のH鋼の鉄骨柱にも十分精度良く対応できることが確認された。
2. システム内容
2-1.機器構成
主な機器の構成は、鉄骨造用の「自動鉄骨建入れ調整システム」と同様のものが使用できる。鉛直器、ネジジャッキ、モーター、制御ボックス、ターゲットで構成される。
2-2.仕組み(S造と同様)
従来では柱、梁鉄骨をフレーム状に仮組みし、それを2方向からのセオドライトで鉛直度を計測していたが、本システムは柱1本1本を建て、先にこの装置で柱を鉛直にする。その鉛直に建てた柱の間に梁を落とし込むという方法である。
- 鉛直器でまっすぐ上を見る。
- 柱頭部にセットしたターゲットを映す。
- 制御ボックスにあるモニターでそのターゲットの位置を測る。
その映像を利用して建て入れ調整をする。その方法は、 - モニター映像を制御ボックス内の画像処理装置でずれ位置をデジタルで計測する。
- そのモニターを元の4つのどのモーターを動かせばよいか制御ボックスが判断する。
- 必要なモーターが回り、ネジジャッキが回る。
- ネジジャッキが伸びる。
- 柱が鉛直になるまで動く。
- 鉛直の位置で自動停止。
2-3.SRC造の鉄骨条件
鉄骨の条件は次のものがある。
- 柱のジョイント方法は、ウエブもフランジも溶接接合。
- 仮設でエレクションピースが必要。
3.適用作業所
作業所名 北里白金構内整備計画 教育研究A棟新築工事
工期 1999年7月~2001年6月
建築面積 1,762㎡
延床面積 12,885㎡
規模 地上6階 地下2階
構造 鉄骨鉄筋コンクリート造
鉄骨形状 クロスH形鋼
柱鉄骨重量 2.5t
柱接数 3節


以上
