2000年12月6日
戸田建設(株)(社長:戸田守ニ)は、解体改修工事で複合廃材として大量に発生する岩綿吸音板仕上げの天井材を分別する装置を開発実用化した。
天井材の下地には石膏ボードが用いられている。廃石膏ボードは年間約167万トン(1999年業界推計)以上排出されており、2010年には243万3千トンに急増すると言われる中、石膏ボードは1999年6月から廃棄物処理法に基づき、管理型処分場で処分することになっている。
新築工事で生ずる石膏ボードの廃材は、メーカーリサイクルや紙と分離することにより、石膏の再利用が図られている。一方、解体改修工事において発生する天井材の多くは、岩綿吸音板と石膏ボードが接着材や無数のタッカーで接着されていたため、複合廃材となり分別・減量できずに管理型処分場で埋め立て処分するしかなかった。
今回開発した分別装置は岩綿部分と石膏ボードを分別するもので、分別された岩綿と石膏を再利用することにより循環型対応を可能とした。
分別装置は、独自のスパイラル方式の分別切削刃が採用され、分別された岩綿は材体積を50%に圧密され装置外部に排出される。次に接着材とタッカ-、岩綿側の表紙が切削分別され、最終的に石膏ボードのみが排出される。処理能力は1時間あたり天井面積にして100㎡。また、作業所を巡回することを考慮に入れ、4トントラックに積載可能な装置形状とした。
分別された岩綿はメーカーで再びロックウールの材料として、石膏ボードは紙と分離した後、地盤改良材や汚泥の中性固化材などの原料として再生利用される。このような複合材を分別解体することにより、建設リサイクル法で石膏ボードが特定建設材料に指定されない要因の一つになっていた解体系の廃材の分別が可能になり、建設廃材のリサイクル促進に新たな可能性が広がった。
なお、分別装置は特許出願中で、当面自社の解体改修工事で活用していくが、広く一般的な普及を図るために外販も視野に入れている。

