壁付き柱ボルト定着鋼板半巻き補強工法を採用
2001年6月11日
戸田建設(株)(社長:戸田守ニ)は、昭和42年竣工の鉄筋コンクリート造5階建住宅―惠正マンション耐震改修工事―に「壁付き柱ボルト定着鋼板半巻き補強工法」を採用、(財)東京都防災・建築まちづくりセンターの耐震改修計画評定、建築物の耐震改修の促進に関する法律による耐震改修の計画の認定を経て、このほど竣工した。
この「壁付き柱ボルト定着鋼板半巻き補強工法」については、性能確認実験を完了、鋼板全周巻き補強工法とほぼ同等の靭性に優れた復元力特性が確認され、補強の有効性が実証されている。
同社では、外周の単独柱を対象としてサッシや外壁を取り壊さずに柱の耐震性を高める「ボルト定着鋼板半巻き補強工法」を既に開発している。この方法は、既存柱の約2/3の断面を鋼板と通しボルトで囲み、既存柱と鋼板との間に無収縮モルタルなどを充填するもので、鋼板全周巻き補強工法とほぼ同等の補強効果を持っていることを実験で確認している。
従来、張間方向に耐力壁などの直交壁のある壁付き柱を補強する場合、壁を撤去して補強後また壁を修復するなどの措置が必要であったが、本建物で採用した「壁付き柱ボルト定着鋼板半巻き補強工法」では、「ボルト定着鋼板半巻き補強工法」をベースに、壁部分も壁を貫通する通しボルトを使って鋼板の応力を伝達することで、その問題を解決した。壁を貫通するボルトは鋼板に溶接された長ナットとさや管で鋼板に接合され、スムーズな応力の伝達を可能にしている。壁に対する施工はボルト孔のコアリングおよびボルト周囲の無収縮モルタルなどの充填のみとなり、壁の撤去が不要となっている。サッシや外壁を取り壊さず、壁の撤去も不要なため、建物使用中の居ながら施工を容易にすることが可能となる。
同社では、共同住宅に限らず、病院建築、学校建築など居ながら耐震補強のニーズの高い建築にはこの工法を採用していく考え。
工事概要
| 工事名称 | 惠正マンション耐震改修工事 |
| 工事場所 | 東京都杉並区和田一丁目13-7 |
| 建築主 | 立正佼成会 |
| 設計 | 戸田建設(株) |
| 施工 | 戸田建設(株) |
| 補強工法 | 壁付き柱ボルト定着鋼板半巻き補強工法 |
| 規模 | 階数 地上5階軒高 13.80m 建築面積 584.92㎡ 延床面積 3,205.83㎡ |
| 工期 | 2000年9月~2001年4月 |

