2001年7月19日

―石川県庁舎建設工事(警察庁舎建築)―

 戸田建設(株)(社長:戸田守ニ)は、石川県金沢市にて新庁舎建設プロジェクトのうち警察庁舎を建設中であり、地上部分の鉄骨組み立て後、最小のタイムラグで外装材を取り付ける工法(ローリング工法)を考案し、施工中である。

 ローリング工法とは、今回の8階建てを16階建てに置き換えた形の発想で、建物を平面的に2分轄の工区分けにし、片方の鉄骨組み立てが完了後、外壁のPC板とアルミカーテンウォールを鉄骨の組み上がった階まで取り付けてゆき、その時反対の工区では次の鉄骨を組み立てる。このように順次鉄骨と外壁PC板、アルミカーテンウォールを工事場所を交代しながら取り付けていく工法である。

 この工法は、明確な平面分割をしないで鉄骨組み立て階から、2~3階遅れて各階ごとに外装材を取り付ける積層工法と幾分異なるが、平面分割をしたことで上部、下部の重量物工事の重なりがなくなるので、安全性が高く、その上次工程に早く移行でき、また大きな平面形状での高層建物の工事では、分割工区をさらに細分化したローリング工法を取り入れることができ、在来工法に比べ約20%の工期短縮が可能となる。

 当建物の概要は、全体長さ99.2m 巾57.6m、1スパン6.4mから9.2mのグリッドとなっている。高層部分は鉄骨造の縦横48m×48mの8階建てであり、隣接の行政庁舎とは3階部分で長さ51.2mの渡り廊下で連結している。地下階は警察、行政、議会の各庁舎が鉄骨鉄筋コンクリートの構造で一体となっている。同一敷地内で3庁舎が一線に配列され、工事用道路を共用として同じ工期でそれぞれが建設中である。高層棟の中央部は全層吹き抜けとなっており、頂部に明かり窓を設け、各階吹き抜け周囲のコア部を共用施設とし、外周部はおもに執務室として配している。

 今工事では建物を平面的に2工区に分け、従来では17日かかる鉄骨工事と外装工事を14日間で工程が交代する計画とした。鉄骨工事は、デッキ敷きおよび床端部からの落下物防止を考慮し、外周部コンクリート止め鉄板の取り付けまで完了させることとした。

 また、鉄骨の1節高さは2~3階分となっており、外装はPC板とアルミカーテンウォールを各階交互に鉄骨最上階まで取り付ける。そのため、アルミカーテンウォールをノックダウン方式から工場ユニット方式に変更し、さらに現場内に硝子の組立上屋を設置し、窓に硝子をはめ込んで吊り上げる工法も採用した。アルミカーテンウォールは、はめ込んだ時点で腰高さとなるようジョイントを設けており、作業時の転落事故を防止する。

 揚重機は常に2工区とも必要なため、両工区に150tクローラークレーンを配置し、揚重・取付を行なった。

 14日ごとに鉄骨工事と外装工事の工事ヤードを交代するため、材料の製作、搬入日のずれがおこらないよう、当初から綿密なスケジュール調整と材料搬入計画を行ない、さらに外装材をユニット化するなど、スムーズな交代がなされるよう工夫されている。

石川県庁舎建設工事

以上