2001年8月9日

―省エネルギー提案を積極的に展開―

戸田建設(株)(社長:戸田守ニ)は、省エネルギー提案の展開を技術的にサポートするシステム「E-Conscious」を開発し、環境関連技術のラインアップを強化した。これにより企画、設計、省エネルギー診断などに際し、従来よりも短時間で効果的な検討を行い、これまで以上にユーザーの立場に立ったきめ細かい提案や診断ができるようになった。

「E-Conscious」は、次の3つのコンポーネントで構成されている(図1)。

(1) 省エネルギー技術項目を体系的にマップ化した「Eco-Tech MAP」
空調・衛生・電気設備を中心とした省エネルギー技術の約400項目を体系的にリスト化し、社内のイントラネット上で検索、閲覧ができるようにした(図2)。省エネ技術項目は、さらに関連技術資料にリンクされており、詳細な技術内容やデータを即座に参照することができる。 「Eco-Tech MAP」を利用することで、設計時や省エネ診断時などに適確な省エネルギー技術を用いることができる。

(2) 省エネルギーシミュレーションソフト(空調)「TO-SES(AC)」
省エネルギー空調システムの検討に必要な消費エネルギー、ランニングコスト、CO2発生量などを短時間で計算するもので、最大5案の空調システムを同時に比較・評価することが可能(図3)。従来この作業は担当者に大きな負担がかかったり、計算するに当たり個人の経験に左右されたりする部分があったが、このソフトを用いることによって、半日から1日程度で高精度な検討作業を行うことができ、最適な空調システムを提案することが可能となる。具体的には、個別空調とセントラル空調の比較、電気方式やガス方式など様々な熱源システムの比較、ポンプやファンなどの搬送動力低減などを検討することができる。

(3) エネルギーデータ分析評価ソフト「TO-ECA」
建物概要データや消費エネルギーデータを蓄積し、建物用途や規模などのフィルターでデータを抽出して、それらを解析表示するソフトで、現在約400件の物件データを保有している。このソフトの活用により、消費エネルギー量のシミュレーションや、既存建物の省エネルギー診断の際に、類似施設の消費エネルギー値と比較することなどで、提案内容の妥当性を相対的に評価することができる(図4)。

 この省エネルギー提案システム「E-Conscious」は、現在3つのコンポーネントで構成されているが、省エネルギー診断を効率的に行うためのコンポーネントを更に立ち上げる予定である。また、省エネルギーシミュレーションソフトは、まず最も計算体系が複雑な空調設備について作成したが、今後電気設備、衛生設備についての機能を付加していくなど、更に「E-Conscious」の充実を図って、建物のライフサイクルを通した省エネルギーの面からのユーザーサポートを強化していく予定である。


省エネルギー提案サポートシステム「E-Conscious」の構成

「Eco-Tech MAP」の画面例

以上