2001年8月23日

―戸田建設・西松建設共同研究―

 戸田建設(株)(社長:戸田守ニ)と西松建設(株)(社長:金山良治)は、シックハウス症候群などの化学物質による室内空気汚染を防止するために必要な、室内の化学物質濃度を予測するシステム「CONSIM.NeT」を完成し、両社での社内展開を開始した。

 このシステム「CONSIM.NeT」は、両社が平成11年10月から開始した共同研究の一環として研究開発されたものである。

 具体的には、これまでの実験・研究で蓄積してきた、信頼性の高い内装材料の化学物質放散量のデータベースを基にした解析により、施工後の経過時間、温湿度や換気量などとの関係、さらには内装材料への吸着・再放散を考慮して、ホルムアルデヒドやVOCの気中濃度を高い精度で予測することができるシステムとして構築した。

 このシステムでは、床、壁、天井などに使用する内装材のほかに、システムキッチンや作り付け家具などからの影響も考慮に入れることができる。

 内装材料の放散速度に関しては、早稲田大学理工学部田辺研究室(田辺新一教授)との共同研究でデータを蓄積し、実証実験では西松建設技術研究所内に設けた実大モデルルームで実施した。

 設計者が内装材料や換気設備の仕様を検討する際に、このシステムを利用することで、化学物質による室内空気汚染への、具体的な対策の有効性を設計時点で確認することができるので、「住宅の品質確保の促進に関する法律」で要求される性能を満たす適切な仕様とすることができる。

■ システムの仕様

  1. 動作条件
    • サーバー;WindowsNT4.0sever+Internet Information Sever4.0以降
      またはWindows98+Personal web server4.0以降
    • クライアント;Windows95以降+Internet Explorer4.0
      またはNetscape Navigater4.0以降
  2. ネットワーク環境;社内イントラネット
  3. インストール;戸田建設、西松建設のサーバー各1台
    • 双方のデータ交換はメールまたは記憶メディアによる
  4. データベース入力;各建材(部材)ごとの放散特性、物質ごとのモデル式、分子量他
  5. 入力
    • 基本入力      ;計算名称、室容積、対象汚染物質(20種)
    • 仕上げ(9種)   ;部位(選択)、部材(選択)、面積
    • その他       ;上記以外の汚染物質放散速度(3種)
    • 計算条件(3条件) ;温度、湿度、施工後経過時間、換気回数
    • グラフ作成条件   ;グラフ種類、対象物質、縦横軸最大値
    • 入力条件修正    ;入力条件の一部を修正して再計算する機能を有する
  6. 出力
    • 入力条件一覧    ;上記の通り
    • 結果(3条件)   ;室内濃度(μg/m3)、室内濃度(ppm)、合計放散速度(μg/h)
    • 簡易グラフ     ;経過時間×濃度、換気回数×濃度
    • データの保存    ;計算結果一覧(csv)、グラフ作成用データ(csv)
以上