2001年10月11日

 戸田建設(株)(社長:戸田守ニ)は、建設現場事務所に最適なネットワークを構築するための、中核的な役割を果たすネットワークサーバー「現場BOX」を開発し、東京支店・横浜支店の数現場で運用を開始した。

 「現場BOX」導入により、関連会社との情報共有機能の充実とともに、企業間セキュリティが自動的に確保され、建設現場に適したネットワーク環境が簡単に実現できるようになった。

 建設現場ではISO9001、ISO14001をはじめとする工事管理書類、提出書類や写真、図面といったドキュメントは膨大になってきているが、近年の情報技術(IT)の発展により、書類の電子化やネットワークを利用してドキュメント関連業務を効率的に処理することが可能となってきた。ファイル共有や電子メールをはじめとする連絡業務のインフラとしても、建設現場内ネットワークは欠かせないものとなってきている。しかし、複数の企業で構成されるJV工事の構成会社間や設備工事会社との情報共有ネットワーク(建設現場内ネットワーク)を構築する場合には、次のような問題があった。

  ・ セキュリティを確保するのに、複雑な設定が必要で高額な導入コストが掛かる
  ・ 自社の企業内ネットワーク接続に対するセキュリティが十分でない
  ・ サーバーやネットワークの管理運営が難しい
  ・ 現場のネットワーク管理者はネットワークの専門家ではない

そこで今回の「現場BOX」はこれらを解決するものとして開発されたもので、次のような特徴がある。
(1) セキュリティ確保機能とファイルサーバー機能を一体化
 ・ セグメント分けした3つのLANポートを装備しており、セキュリティを確保した3グループ
  (JVスポンサー、JVメンバー、その他)に分けてLAN構築が可能
 ・ アクセス制限された共有フォルダを複数用意した。フォルダの階層は、どの現場にも
  共通な標準的なものである (2) あらかじめ環境設定済みの「現場BOX」をブラックボックス化
  して導入
 ・ 現場事務所内のネットワーク敷設時には、「現場BOX」を導入することにより、現地での
  面倒な設定が必要なく、ネットワーク構築時や運用管理の手間が大幅に簡素化される
(3) ネットワーク管理者の負担を軽減するためのサポート機能
 ・ ハードディスクの2重化により、データのバックアップを自動化した
 ・ 停電時には無停電電源装置により自動的にシャットダウン処理を行う
 ・ ユーザー登録時の単である管理用コマンドなどは、インターネット閲覧用のブラウザから
  利用する仕組みになっており操作が簡
(4) 安価なシステム  ・ 標準的な部品で構成されており、OSもライセンス料のいらないLinuxを採用するなどローコスト化を図った
(5) OA業務をサポートする便利な補助機能
 ・ メール機能や利用頻度の高いOAツールを起動する呼び出し機能などを付けた

 「現場BOX」は、建設現場内の情報を集中管理する機能とネットワークの切り分けをして、セキュリティを確保する機能とを併せ持ったネットワークサーバーで、「現場BOX」の管理も難しい部分はなく、スキルを持ったシステム管理者を必要としない。従って、これからの建設現場事務所の、ネットワーク構築に適したシステムであるといえる。

 同社では、大型工事に限らず社員数3名程度の小規模現場でも十分メリットがあるとして、順次全国の新規着工現場に導入していく考えとしている。

以上