2001年10月26日

-汚泥を含めた全建設副産物を対象-

 戸田建設(株)(社長:戸田守二)は、東京都水道局発注の西水元配水管シールド工事(正式名称:葛飾区西水元四丁目~足立区六木一丁目地先間配水本管(800mm)用トンネル築造工事)において、ゼロエミッションを達成した。

 同工事では本年2月から全ての建設副産物を対象としたゼロエミッションを目標に掲げ、建設副産物の発生抑制・減量化・リサイクルを推進してきた結果、本年9月末に全建設副産物を100%リサイクルするゼロエミッションを実現したもの。

 また、同工事の取り組みは対外的にも高い評価を得ており、平成13年度リサイクル推進功労者等表彰において、リサイクル推進協議会会長賞を受賞した。

 同社ではこれらのノウハウを全国的に展開し建設副産物の発生抑制・減量化・リサイクルに積極的に取り組んでいく。

■ゼロエミッション達成に向けた取り組み内容

(1)発生抑制

1)

 

シールド設備に用いる電線や工事用配管をリース品とすることにより工事完了後の残材の発生を抑制した。
特に工事用配管は塩ビ管を使用すると転用が難しく工事完了後には廃棄物と
なってしまうことから転用が容易な鋼管をリースし使用した。

2)

電子機器等のクッション材として使用されている発泡スチロール等は、機器返納時に再使用した。


(2)泥水のリサイクル
シールド工事から発生する泥水は、(財)下水道新技術推進機構と戸田建設が共同研究により開発した泥水濃縮システムを用いて、無添加で比重1.3以上に濃縮することにより、流動化処理土(※)の良質な原料として、泥水の付加価値を高めリサイクルした。
地盤改良施工部(発進部や到達部)付近の掘削にともない発生した泥水はセメント分が混入しているため、流動化処理土の原料にも適さないことから、改良土としてリサイクルした。
泥水のリサイクル実績は、流動化処理土に3,192m3、改良土に378m3である。なお、当初計画よりも改良土としてリサイクルした数量が約130m3増えたが、これは、セメントが混入した泥水と混入していない泥水を分離することが難しかったこと、タンクの洗浄等により比重が小さい泥水が予定より多く発生したことによる。

(3)分別収集リサイクルの徹底

1)

小片物(混合廃棄物)、木くず、ダンボール、電線くず、紙くず、廃塩化ビニール、廃発泡スチロール、廃プラスチック類、繊維くず、金属くずの10種類の分別収集を徹底しリサイクル。
なお、電線くず、廃塩化ビニール、廃発泡スチロールは前述した発生抑制方策を用いて排出量を大幅に削減

2)

コンクリート塊、アスファルト・コンクリート塊、建設発生土は発生場所で直接ダンプトラックに積込み再資源化施設及び受け入れ地に搬出

3)

シールドマシン解体時に発生する廃油はドラム缶で収集し、再資源化施設に搬出。 解体時に水やグリスなどが混入したため当初計画よりも140㍑搬出量が増加。

4)

新規入場教育及び集合教育などで作業員全員に廃棄物の発生抑制やリサイクルの重要性、分別方法などを繰り返し教育。この結果作業員の意識が向上し、分別間違えはほとんどなく、さらに、資材や工具などを大切に長く使おうという意識が見られるようになったと同時に、これらの取り組みが工事のイメージアップにつながり、近隣住民とのコミュニケーションが向上。

工事概要

工事名称

 
葛飾区西水元四丁目~足立区六木一丁目地先間トンネル築造工事

配水本管(800mm)用トン

工期

2000年3月23日~2001年9月4日

発注者

東京都水道局

施工者

戸田建設(株)

工事内容

泥水式シールド工法

トンネル延長:577.8m
土被り:24.58~28.29m
土質:砂混じりシルト
シールド機外径:φ2.530mm
セグメント内径:φ2.000mm

以上