「搬送計画システム」を開発、実用化
2002年4月4日
戸田建設(株)(社長:戸田守ニ)は、仕上げ材の搬送に関する技術として、過去のデータを基にパソコンを使って建物概要、搬送期間を入力するだけで搬出量の算出、仮設リフトの台数計画、搬送費用算出などを瞬時に行うことができるソフト「搬送計画システム」を開発し、今回第1弾の建物用途として「マンション」工事について完成した。このシステムは社内のネットワークを通じ各支店、作業所に配布する予定である。
建設現場において、資材の搬送作業は建設作業の7割を占めているといわれている。この搬送作業を効果的に行うことは、建設作業を効率的に行うことに他ならない。また、これまで搬送資材の数量、それに揚重するリフトの選定は搬送担当者の経験的なものから決められていたが、最近の工事単価の下落に伴い、これらの点にも改善が求められるようになってきた。
これまで同社では、仕上げ材に関する技術開発として「搬送運用システム」を開発、現場展開をしてきている。
「搬送運用システム」は、現場の規模に応じて荷姿の標準化、専門搬送業者の利用、搬送管理ソフトの使用、自動機械化の4つのサブシステムを組み合わせて適用し、搬送を運用していくというシステムである。この4つのサブシステムすべてを利用すると、揚重リフトの予約データの入力から、このデータを利用したリフト、移載機、各階のシャッターなどの自動制御による運用が行える。
今回の「搬送計画システム」は、これらのシステムを利用する前の計画段階をカバーするもので、これにより計画から実施、管理、報告までの一連の搬送業務が行えるようになり、通常、資材の数量の把握だけで数日掛かっていた作業が瞬時に行えるようになった。
- 開発目的
搬送担当者の能力に依存していた搬送計画業務を、過去のデータを基に精度の高いものを早くきれいに行う。
- システムの概要
このシステムは、建物の用途、建築面積、延床面積、階数などの概要を入力することによって、下の4項目を算出、計画をすることができる。
- 搬送量の算出
過去の物件の搬送量データを基に、搬送総量を算出し、それを搬送期間の各月に割り振り、月ごとの揚重する資材の分類ごとのユニット(パレット)数を算出する。資材分類は「仕上げ材」「設備材」「躯体材」「ゴミ」の5種類である。 - リフト計画
上記の搬送量と、建物形状(建物の高さ、面積)により最適なリフト機種とその台数を算出する。これにより、データに基づいた正確な計画を行うことができ、今までのような無駄が無くなる。 - 搬送作業員計画
上記の搬送量とリフト台数により、それにかかる搬送の作業員の人数を算出する。搬送作業員は搬送センター長、リフトオペレータ、作業員に分けて算出される。 - 搬送コストの算出
搬送作業にかかる人件費、リフト機器損料を算出する。また、それにより1ユニット当たりの搬送費用も計算できる。
- 搬送量の算出

