携帯端末を利用し現場巡回業務・管理業務を効率化
2002年6月25日
戸田建設(株)(社長:戸田守二)は、携帯端末に検査データを登録できるようにし、簡単に作業指示書を出力することで、現場巡回業務・管理業務を効率化することを目的とした、「携帯端末を利用した仕上検査システム」を開発した。
建築工事の仕上げ工程における仕上げ検査は、高品質の建物を仕上げるために欠かせない作業となっている。しかしながら、この検査結果を基に、仕上げ工事に関わっている多数の施工業者に作業指示をするのは非常に労力が必要で、現状では、まず現場で検査した内容を、平面図などを併記した検査シートに記録し、その後、その検査シートを事務所に持ち帰って業者ごとの検査内容に分類、是正内容とともに業者別の作業指示書を作成する形をとっている。今回開発したシステムは、これら一連の業務を携帯端末を使ったシステムに置き換え、現場管理業務の効率化を目指したもので、今回開発したシステムの大きな特徴として下記の4点がある。
- 検査データ登録のスピードアップを図っている
- 検査データを即時にパソコンに取り込める
- 検査結果から、作業指示書が業者ごとに分類して出力される
- 各部屋ごとの仕上表データを確認できる
仕上検査システムは、検査機能として4つの機能を持っている。
(1) 検査用のマスターデータを作成し、携帯端末に転送する機能
パソコン側のシステムで携帯端末用に検査用のマスターデータ(検査時に選択肢となるデータ。部位、部材、不具合の種類、処置方法、業者リスト)を作成し、携帯端末に転送する。マスターデータはエクセルを使って簡単に作成、入力でき、パソコンと携帯端末間のデータ転送は小型記憶媒体(CFカード、SDカードなど)を用いて瞬時に可能で、パソコンから携帯端末へのマスターデータ更新と、携帯端末からパソコンへの検査データ取り込みが同時に処理される。
(2) 検査情報を携帯端末で記録する機能
携帯端末側のシステムで、検査をした結果を入力する。操作はほとんどがペンタッチ操作で、携帯端末に表示される図面で位置を確定した後、選択肢(①で登録したマスターデータ)から検査情報を選んで行く形で入力する。よく利用する選択肢を記憶しておく学習機能や、選択した項目の組み合わせを再利用できる機能などにより、検査情報入力のスピードアップを図っている。
(3) 検査情報をパソコン上に取り込み、業者ごとに作業指示書を作成する機能
携帯端末で記録した検査情報をパソコン上に取り込み、検査内容の確認、帳票の出力ができる。帳票は部屋ごと、業者ごとに分類した帳票が作成可能で、業者ごとに分類したものはそのまま仕上げ業者への作業指示書として利用することができる。
(4) 仕上げ表データ確認機能
仕上げ表データを携帯端末に転送することで、各部屋の仕上げ情報を携帯端末で確認することができる。この仕上げ表データには設計時に作成した仕上げ表データも利用可能で、設計から施工までの仕上げ情報の一元化により、効率的な管理を可能にしている。
現在、東京支店などの現場で試行利用中で、今後、既に開発済の進捗管理、図面携帯システムなどと併せて展開し、現場からのニーズを取り入れながら、さらに携帯端末を利用したシステムの充実を図っていく予定。


携帯端末利用画面イメージ
