2002年7月4日

―設計から施工まで仕上げなどの設計情報を有効活用―

 戸田建設(株)(社長:戸田守二)は、既に開発した天井複合板の分別装置から分別された岩綿の再資源化の一つとして、植物栽培用培地をニチアス(株)(東京都港区大門 社長:田中 勇)と共同で開発した。

 解体改修工事において発生する天井材の多くは、岩綿吸音板と石膏ボードが接着材や無数のタッカーで接着されていたため複合廃材となり、分別・減量できずに管理型処分場で埋め立て処分するしかなかった。今回開発した培地は、分別装置を利用して石こうボードと分別した岩綿を植物の栽培に適するように特殊加工し、ピートモスなどの有機資材と効果的な配合で混合している。

リサイクルで作られたピートモス

 培地の実用化にあたって、昨年10月より実際の解体現場から排出された天井複合廃材を分別して得た岩綿を、ニチアス(株)の農材試験場で各種植物の栽培試験を繰り返し実施してきた。培地の特徴は、乾物比重が0.18g/cm3 と非常に軽い素材であり、かつその容積の80%程度の水を含むことができるため、今後屋上緑化などの重量が制限された場所での培地として利用できる。また、この培地は建築系廃棄物を資源化して、再び建築物に付随する植採用培地として還元できる資材であることから、廃岩綿の再資源循環ルートの目処がたった。

以上