2003年6月13日

~ 国土交通省のLDAPを利用した電子入札や電子納品へむけインフラを整備 ~

 戸田建設(株)(社長:戸田守二)は、このほどインターネットデータセンターを利用したインターネットVPN方式により全国の営業所、現場作業所などの拠点をブロードバンドで結ぶ社内ネットワークを構築した。これにより2003年6月までに全国600箇所余りの拠点間ネットワークのブロードバンド化が完了する。
 国土交通省のLDAPを利用した電子入札や電子納品を始め、大容量のデータ交換、IP電話、TV会議など様々なブロードバンドサービスの利用が可能となり、営業所や現場作業所のような遠隔拠点においても業務の効率化と高度な情報共有が可能となる。

 全国にちらばる現場作業所については、これまで大半がISDNの回線を利用したダイアルアップによる接続となっていたが、今後急速に普及が予想されるインターネット取引に伴うCADなどの大容量の情報データ交換や電子入札、電子納品に対応した高速ネットワークを高度なセキュリティ・信頼性のもと低コストで構築するため、(株)CRCソリューションズ(社長 杉山尋美)の大手町インターネットデータセンターが提供するサービス「負荷分散型マネージドVPNサービス」を利用した。
なお、同社本社支店間のネットワークについてはNTTコミュニケーションズ(株)(社長:鈴木正誠)が提供する広域イーサネットサービス「e-VLAN」により、既に構築は完了している。
当センターは、IX(インターネットエクスチェンジ)や大手キャリアと直接接続されており、日本全国はもちろん世界中からの高速なインターネットVPN接続を可能にしている。また、ADSL、光、同軸ケーブル、ISDNなど、回線種別や接続業者に影響されないインターネット接続を利用することで、建設現場の多様性への対応が可能となった。

 今回のシステム構築により、ネットワークの安全性を確保した上で、ネットワークの速度は従来の10倍、電話代も含めた通信料は1/3に削減可能となった。また運用管理費の削減も見込まれている。 将来的には、生体認証などを利用したソフトウェアVPNによる接続を予定しており、社員の自宅、ホテル、ホットスポットなどからも安全性と利便性の高い接続が可能となる。

データセンター:
顧客のサーバを預かり、インターネットへの接続回線や保守・運用サービスなどを提供する施設。データセンターは耐震性に優れたビルに高速な通信回線を引き込んだ施設で、自家発電設備や高度な空調設備を備え、IDカードによる入退室管理やカメラによる24時間監視などでセキュリティを確保して いる。

ブロードバンド:
高速な通信回線の普及によって実現される次世代のコンピュータネットワークと、その上で提供される大容量のデー タを活用した新たなサービス。光ファイバーやCATV、xDSLなどの有線通信技術や、FWA、IMT-2000といった無線通信技術を用いて実現される、概ね500kbps以上の通信回線がブロードバンドである。

インターネットVPN:
インターネットを経由して構築される仮想私設通信網(VPN)のこと。インターネットVPNを経由することによって、機密を 保持したまま遠隔地のネットワーク同士をLANで接続しているのと同じように運用することができる。インターネットVPNではバックボーンにインターネットを使うため、回線を維持するための費用が非常に低く、専用線などと比べて極めて低コストで運用することができる。インターネットを流れるデータはそのままでは盗聴されてしまう恐れがあるため、インター ネットVPNではIPsecを使用して通信内容を暗号化し、機密性の高いデータを通信できるようにしている

IX(インターネットエクスチェンジ): 複数のインターネットサービスプロバイダや学術ネットワークを相互に接続するインターネット上の相互接続ポイント。高速道路でいうジャンクションに当たる。日本で本格的に運用されているのはWIDE プロジェクトによるNSPIXP-1、NSPIXP-2が有名だが、IXの運用を専門に行なうJPIX(日本インターネットエクスチェンジ)が設立され商用IX の普及が予想される。

ホットスポット:
無線LANやBluetoothなどのアクセスポイントを設置し、無線でのインターネット接続サービスを不特定多数の利用者に提供している空間のこと。ISPなどが商用サービスとして提供する場合から、飲食店などが利用客に対して無料サービスとして提供する場合まで、その提供形態は多種多様である。

以上