2003年7月7日

 戸田建設(株)(社長:加藤久郎)は、外壁の大型ガラスユニットを効率的に取り付ける床上走行機械「ビッグG」を開発し、現在、(仮称)丸の内1丁目1街区(東京駅丸の内北口)開発計画B工区建築工事作業所に適用している。

 通常、ガラスの取り付け作業は、「たこ」と呼ばれる吸盤式の道具を用いて人手によって行われているが、ガラスが大型になるにつれ多数の作業員が必要となるため、吸着方式の機械で取り付けられ、同社においても「イージーリフター(ガラス)」という名称で開発済みである。しかし、最近ではガラスおよびそのユニットパネルがさらに大型化されるようになってきており、今回の機械はこの1tクラスのガラスユニットを取り付けるために開発したものである。

 丸の内1丁目1街区開発計画B工区作業所では、Low-E複層ガラス(19mm+12mm)2枚を1セットとした大型サッシ枠(幅5.8m×高さ2.2m。重量約1.2t)を取り付ける作業をこの機械で行っている。通常では取り付け用の足場組み立てや盛り換え手間、多数の作業員、揚重装置など過大な労力が必要とされるが、この機械を利用することにより、作業員も3人と少人数で行うことができる。また、作業時間も1フロアー当たり14ユニットの数量を1日で完了するなど、通常の作業時間を1/3に短縮することができた。実際の機械が取り付けに要している時間は10分/ユニット程度で短時間に完了している。

 この床上走行型の機械を使うことにより、タワークレーンを使う必要がなくなり、全体工程も1ヶ月近く短縮することができ、しかも、ガラスユニットを吊る作業ではなく把持方式による屋内作業であるため、高層部の強風時での作業も安全に行うことができる。

 ガラスユニットの把持方法は、まず補強用の仮設の治具をサッシ枠に取り付け、その治具をボルトで機械に止める。外壁PC版への取り付け操作は、取り付け位置の少し手前までを通常のフォーク操作で運び、その後把持装置を手動操作し、位置の微調整を行い取り付ける。位置調整の操作は主に旋回ハンドルを使い、前後左右、上下、角度など6つの動きを手動で確認しながら行う。この6つの旋回ハンドルの動きは、1回転でユニットの先端が5mm動くように統一されており、手動操作の簡便性が工夫されている。

【機械の仕様】
  • 本体機種:プラッター FBRO 18-60(ニチユ)
  • 最大把持荷重:1,500kg
  • 自重:2,800kg
  • 動き:手動
  • チルト:+15°~-7°
  • 左右調整:±100mm
  • 水平旋回:±150°
  • 立面旋回:±150°
【適用現場】
作業所名:(仮称)丸の内1丁目1街区(東京駅丸の内北口)開発計画B工区建築工事
場所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-4
施主:三菱地所(株)
設計:(株)三菱地所設計
工期:2001.6.1~2004.8.31
建築面積: 2,317㎡
延床面積:74,177㎡
階数:地上29階、地下4階
構造:(地上)鉄骨造、(地下)鉄骨鉄筋コンクリート造
建物高さ:147.6m

ビッグGの施工風景

以上