2003年9月2日
戸田建設(株)(社長:加藤久郎)は、高品質・高機能かつ短工期な病院、食品工場向け塗り床「戸田式環境対応型抗菌・防かび床工法」を開発(特許出願中)し、現場に適用してコストダウンを図っている。
近年、病院の院内感染など細菌による環境汚染が問題となり、食品産業においても安全衛生管理の手法(HACCP:危害分析・重要管理点)が要求されるなど、安全衛生管理が重要視されており、居住や作業空間を構成する建材について衛生上の観点から十分な検討をして、施設計画が進められている。特に床については、汚染や劣化が大きいため、抗菌床の需要が急速に高まっている。
従来の抗菌床には、長期的な抗菌性能の不足や各種の劣化外力(熱水、薬品、磨耗、衝撃、すべり等)に対する性能の低下などの難点があった。また、施工に関しては、下地コンクリートを十分に乾燥させた後、下地処理、プライマーの塗布、下塗り、中塗り、上塗り仕上げを行うため、4日程度の工期を費やしていた。
この新材料・工法は、水系エポキシウレア樹脂モルタルに特殊な抗菌剤と防かび剤とを複合した床材で、抗菌・防かびの両方に対して長期的な優れた性能や各種の劣化外力に対しても十分な性能を有している。
さらに下地が湿潤状態でも施工が可能で、プライマー塗布が不要であり、施工環境が低温(5℃)~高温(35℃)の範囲でも施工性が良好であるとともに、セルフレベリング性(材料の自己流動性)を有しているなどの特徴を持ち、従来の抗菌床に比べて施工性が向上することから工期短縮を可能にし、コストダウンが図れるものである。また、水系のため臭気がほとんどなく、ホルムアルデヒドなどの有害なガスを発生しないので、人体への健康障害を与えず、細菌による環境汚染を抑制できる環境対応型の床材である。
この新工法は、東京都世田谷区の至誠会第ニ病院(1階の救急処置室および前室、2階の特浴室ならびに地下1階の剖検室の床)に採用し、従来の抗菌床に比べて、高品質かつ約1/2の短工期の施工によりコストダウンを実現した
施工手順としては、下地処理、水系エポキシウレア樹脂モルタル(下塗り)の施工。翌日抗菌・防かび水系エポキシウレア樹脂モルタル(上塗り)仕上げを行い、2日程度の短工期で床の施工が完了し、その翌日には、床上での作業が可能となる。
「戸田式環境対応型抗菌・防かび床工法」を含む総合的な提案力で、医療施設、食品工場のみならず、高齢者施設、学校などへも採用してさらなる衛生管理の品質向上を図り、新築・リニューアル物件で積極的に営業展開していく計画である。
| 工事名称 | 至誠会第ニ病院西館増改築工事 |
| 工事場所 | 東京都世田谷区上祖師谷5丁目19番1号 |
| 建築主 | 社団法人 至誠会 |
| 設計管理 | 戸田建設(株) |
| 施工 | 戸田建設(株) |
| 工期 | 2002年1月~2004年1月 |
| 建物用途 | 病院 |
| 敷地面積 | 10,137.76m2 |
| 建築面積 | 1,599.76m2 |
| 延床面積 | 4,781.64m2 |

