2003年9月10日

~ 「より高く、より広く、より住みやすい」超高層集合住宅を提案 ~

 戸田建設(株)(社長:加藤久郎)は、200mを超える次世代型超高層集合住宅構法
「TO-CFTシステム」を開発した。この構法は今回新たに開発した「Super CFT」柱と、同社が手がけた超高層集合住宅の実績の要素技術とを結集し開発したものである。

 新たに開発した「Super CFT」柱は、コンクリート充填鋼管(CFT)柱の中に高強度鉄筋を挿入し充填コンクリートを高強度化したもので、耐力・靭性(変形性能)に優れ断面を小さくすることが可能となる。柱断面を小さく押さえることで、超高層集合住宅でも有効床面積を広く確保することが可能となり、より良好な住環境を実現する。200m超えの超高層集合住宅でも90cm角程度の柱断面で実現できる。

 超高層集合住宅の柱は、地震時に大きな軸方向力と水平力を受ける。CFT柱は鋼管の厚みを大きくして耐力を増強するが、「Super CFT」柱は、挿入した高強度鉄筋で外周の鋼管厚を厚くすることなく、地震時の大きな軸方向力と水平力に対する耐力を増強し、耐力・靭性に優れ、経済性にも優れた柱を実現した。鋼管は角型鋼管、丸型鋼管のどちらにも対応できる。

 柱・梁接合部のダイアフラムは梁通し形とし、ダイアフラム中央部に断面の約1/2の大きさの円形開口を開け、開口部端をリブ補強することで耐力を確保し、ダイアフラムの柱からの跳ね出し長を、柱の仕上げの中で収まるように極力小さくし、住宅内部空間への影響が出ないようにしている。

 「TO-CFT」構法の架構形式は、柱には「Super CFT」柱、梁には鉄骨コンクリート梁(SC梁)を採用している。SC梁を採用することで住戸の遮音性能を高め、また、建物の剛性を高めることで地震時や強風時の変形を小さくするとともに、S梁周辺のコンクリートを評価し耐力の増強を見込んでいる。また、計画的にはS造の特徴であるスパンをとばせるため、空間構成の自由度が向上する。この構法は、超高層住宅だけでなくスパンを大きくとる事務所、ホテル、商業施設、再開発の複合ビルなどの様々な建築物に応用できる。鋼管厚を薄くできることから鉄骨量を少なくでき、S造やCFT構造と比較すると躯体コストを5%から10%程度削減できるコストメリットがある。工期はS造やCFT構造と同等である。

TO-CFT架構 柱―梁接合部 構造模式図

以上