「環境報告書2003」を発行
2003年10月3日
戸田建設(株)(社長:加藤久郎)では、2002年度の環境保全活動の実績をまとめた「環境報告書2003」を発行した。
同社では、1997年度より環境報告書を発行しており、第6回目の発行になる。同社は1994年に制定した「戸田建設地球環境憲章」のもと、環境活動を経営の重要課題として捉え、建設副産物対策や省資源・省エネルギー対策に取り組んできた。既にISO14001の更新審査も全支店で完了しており、環境マネジメントシステムを継続的に改善して環境負荷低減活動を推進している。また、社会的要請に応え汚染土壌対策をはじめとして環境負荷低減に資する技術開発や環境事業にも積極的に取り組み、持続可能な社会構築にむけて環境経営を推進している。
同社では、建設副産物対策、温室効果ガスの発生抑制、グリーン調達の推進を中長期取組課題として掲げて、環境負荷低減活動を推進している。なかでも建設業にとって重要課題である建設廃棄物対策については、総排出量削減と最終処分率低減を目的として排出抑制やリサイクル活動を推進した結果、2002年度の総排出量は48.1万トンと前年度比で約23%減となった。また、最終処分率も前年度の16.3%から4.8ポイント向上して11.5%となり、2005年度の最終処分率目標値の10%も達成の見込みとなった。また、温室効果ガスの発生抑制やグリーン調達の推進においても着実にその活動成果があらわれている。さらに社会的要請の高い室内化学汚染対策や土壌汚染対策事例も増加しており、同社では関連する技術開発や対応組織を整備するとともに、2003年度からは新たに化学物質のリスク対策を中長期取組課題に追加してこれらの活動を強化していく。
また、前年度に引き続き2002年度の環境会計の結果について公表した。環境保全コスト総額は73.1億円で、昨年度より26.5億円減少した。環境保全効果について、建設廃棄物排出量では14.5万トンの削減効果、また、施工段階での二酸化炭素排出量では5.1万t-CO2の削減効果があった。
環境報告書2003の主な内容
■理念と体制(戸田建設地球環境憲章・行動指針・推進体制)
■中長期環境行動プラン2002の総括
■環境会計の結果
2000年度より環境会計を導入して今回が3回目の公表。(社)日本建設業団体連合会を中心とした建設3団体の発行したガイドラインを参考にして、環境保全コストと環境保全効果を把握集計し公表。
□環境保全コストについて
・ガイドラインを参考に、6分類8項目で集計公表
・環境保全コスト総額は、73.1億円。昨年より26.5億円減少(約27%減)
・事業エリア内コストは、55.5億円。昨年より23.7億円減少(約30%減)
そのなかの資源循環コストは、30.6億円で全体の約42%
又、公害防止コストは、23.9億円で全体の約33%
・上下流コストは、環境配慮設計人件費で、1.3億円
・管理活動コストは、12.3億円で全体の約17%
今回から、作業所での環境負荷監視にかかわる費用を含んでいる
・環境関連研究開発コストは、3.5億円で、昨年より若干減額
研究開発費全体に占める割合は17.2%で、昨年より約1%アップ
・社会活動コストは、0.16億円
・環境損傷コストは、0.30億円
□環境保全効果について
・ガイドラインを参考に、4分類8項目で集計公表。経済効果も2項目公表
・二酸化炭素排出量は、前年度より、5.1万t-CO2削減
・建設廃棄物排出量は、前年度より、14.5万トン削減
・建設廃棄物の再資源化等率は、前年度より4.8ポイントアップ
・建設廃棄物処理費用は、前年度より、9.9億円削減(経済効果)
■建設副産物の削減対策
□建設廃棄物の総排出量
・建設廃棄物の総排出量は48.1万トン
・前年度比約23%削減
・解体工事減によるコンクリート塊の減少
・新築工事での排出抑制、建設汚泥の場内減量化などによる活動成果
□再利用率・減量化・最終処分率
・最終処分率は、11.5% (2005年度の目標値10%)
・前年度の最終処分率は、16.3% (4.8ポイントアップ)
・分別作業の徹底などによる活動成果
□活動事例
・可燃物の小口巡回回収システムの運用
・建設汚泥の減量化、リサイクル事例
・掘削土量の削減に向けた設計提案
設計段階での掘削土量削減に向けた地下計画の提案で約20%削減
■グリーン調達の推進
□設計段階でのグリーン調達
・対象品目20品目
□施工段階でのグリーン調達
・建築施工部門の対象品目20品目
・土木施工部門の対象品目8品目
□活動事例
・埋め戻し材にフライアッシュを利用(1,600トンを代用)
・トンネル工事におけるグリーン調達の推進
□事務用品等のグリーン調達
■化学物質のリスク対策
□室内化学汚染対策(シックハウス対策)
・小学校校舎改装工事におけるシックハウス対策
・施工段階におけるシックハウス対策(濃度測定法の精度比較結果例)
□土壌汚染対策
・大規模マンション開発での汚染土壌処理(100%リサイクル処理)
・六価クロム汚染土壌処理工事でのリスク管理
作業員の健康被害防止、周辺環境への二次汚染防止
■環境関連技術開発
□焼却施設解体技術の開発
・対応業務トータルシステムの整備
・チムリス煙突解体工法、除染水の再利用装置
□環境配慮型建築情報のデータベース整備
□屋上緑化の熱的効果に関する実験研究
□ソイルセメント本設杭工法の開発
□アクリル樹脂防食被覆工法の開発
■コミュニケーション・社会貢献
□社外への情報発信(展示会・新聞雑誌報道・パンフレット等)
□高等学校の教材で、戸田建設のゼロエミッション実績が紹介
□技術研究所で地元小学生を屋上ビオトープ実験施設に招待
□緑の社会貢献/砂漠に苗木をプレゼント(緑化ボランティア)
□社外読者アンケートの意見等を掲載
