宮崎県全天候型運動施設(仮称)建設主体工事
2003年10月6日
戸田建設(株)(社長:加藤久郎)は宮崎県宮崎市にて全天候型木造ドームを施工中である。当施設はプロ野球巨人軍キャンプ地としても有名な宮崎市南部の宮崎県総合運動公園内に立地し、宮崎県民待望の全天候型大型運動施設となる。
この運動施設は短辺102.5m、長辺122mの楕円形状をしており、宮崎県産の杉材を使用した大断面集成材によるシングルレイヤー(単層構造)の木造ドームで、屋根は膜構造となっている。なお、木造ドームとしては全国第3位の規模となる。100mを超えるドームとしては非常に短い延べ13.5ヶ月の工期で、同社は宮崎県並びに(株)大建設計の施工監理のもと急ピッチで工事を進めている。
集成材梁は軽量な杉材(宮崎県産)で、幅150(180)mm×高さ1200mmの大断面集成材を2材合わせた梁で、集成材は全て個別に品質確認を行った厚み30mmのラミナ(挽き板)43枚をレゾルシノール系樹脂接着剤にて接着一体化している。
屋根架構全体はこの集成材のシングルレイヤーで構成され、100mを超える木造建物でこの架構形態は全国でも初の試みとなる。集成材梁は478台、集成材同士の接合節点227ヶ所には接合金物を設け、集成材梁にドリフトピンにて接合された端部金物を介して一体化する。また、短辺方向集成材梁上部の膜受用鉄骨小梁に膜を取り付ける構造になっている。屋根構成材の総重量は1,185t(集成材495t、鉄骨690t)、膜面積は12,327㎡、膜押えケーブル総延長1,831mである。
屋根集成材の建方は3工区に分け、クローラークレーン3台(200t×1台、300t×1台、450t×1台)で同時に建方を行った。建方は各工区とも外周リング梁上でピン支承下部の据付けを行い、次に外周より中央に向かって進められ、その際、各工区はそれぞれの進捗状況のバランスをとりながら建方を行っていく。
集成材は、端部金物を工場で取り付け、ドリフトピンが打ち込まれた状態で現場搬入するため、現場では端部金物と接合金物のボルト接合作業のみとなり、建方は外周部より中央部へ向かって順次接合金物をベント構台で受けながら建方を行う。すべての接合部をベントで受けることが理想であるが、工期、経済性を考え、集成材を複数スパン地組み立てして建方を行うことにより、一部の支持点を省略することとした。この場合の施工時における構造物の安全性は構造解析により確認している。
屋根架構の組み立て、ボルト本締めが完了後、ベント支持を解放してジャッキダウン作業を行い、その後に膜展張工事に入る。
【用語】
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| 工事概要 | |
工事名称 |
:宮崎県全天候型運動施設(仮称)建設主体工事 |
| 発注者 | :宮崎県宮崎市熊野1443-12 総合運動公園内 |
| 発注者 | :宮崎県 |
| 設計者 | :宮崎県・(株)大建設計 |
| 請負形態 | :戸田単独 |
| 工事価格 | :金( 2,056,000千円) |
| 工事種別 | :新築工事 |
| 構造・階数 | :木造、RC造、一部S 2/0 |
| 工期 | :着工 平成14年12月17日~竣工 平成16年3月25日 |
| 主要用途 | :運動施設(競技場) |
| 面積 | :建築面積10,966.32㎡ 延面積11,463.19㎡ |
| 設備工事 | :昇降機 |
| 別途工事 | :(設備工事以外)クレー舗装工事、バックネット等フェンス工事、 その他スポーツ器具工事 |
| 杭 | :場所打ち杭 104本(径1000~1300mm、長さ17~42m) 既製杭 PHC杭 99本(径350~600、長さ14~15m) |
| 根切深さ | :GL(設計GL) -2.5m |
| 建物高さ | :軒高(7.1m) 最高高さ(38.0m) |
| 屋根仕上 | :4フッ化エチレン樹脂コーティングガラス繊維膜 |
| 主外装 | :化粧コンクリート打ち放し仕上げ |

