建設ICカードにより特定工事区域への入場を制限
2004年11月12日
戸田建設(株)(社長:加藤久郎)は、横浜市都筑区川和町の地下鉄川和車両基地工事「戸田建設(株)・五洋建設(株)・三井住友建設(株)・三星物産(株)・芦澤建設(株)・(株)千代田アクタスJV」(発注者 横浜市交通局)における車両基地築造工事において、汚染土壌掘削区域内への入場制限のために、工事区域への出入口に建設ICカードによる施錠システムを設置して、汚染土の掘削管理を厳重に行った。
当工事では工場跡地の汚染土処理に対し、確実で慎重な施工が要求された。そのために汚染土掘削にあたっては処理区域以外への汚染土拡散防止のため、掘削区域の全周を囲むとともに特別教育を受けた作業員以外の入場を禁止した。また汚染土は汚染土処理区域に設置した処理プラントで無害化処理を行ったうえで埋立区域に運搬する計画とした。
入場を制限する方法として、作業員に個人専用のICカードを所持させて、汚染区域への入退場時にカードを建設ICカードシステムのカードリーダーに挿入することにより、入退場ゲート(ドア)が開錠・施錠されるようにした。これにより不審者の入場を防止するとともに工事期間中の作業時間データを記録することができ、作業員の健康管理に役立たせることができた。
本システムは4月中旬より10月上旬まで運用され、利用者はJV職員、発注者、作業員などであり、利用最大月で1,195人、日平均にすると38.5人が利用した。作業員の職種は、プラント運転管理、重機土工、散水作業員、ミキサー車運転手など多岐にわたる。
ここで使用している建設ICカードは、(社)日本建設機械化協会「建設工事情報化委員会」の機能の一部として、設立された施工情報化協議会(会長:西松建設(株)藤井利侑)が建設業界標準のカードとして開発したICカードである。カードに保存されるデータは個人情報、免許・資格、特別教育履修、現場履歴、入退記録などであり、建設業のどの会社でも共通に使えるようにデータ形式や内容が日本建設機械化協会規格(JCMAS)で標準化されている。このカードは既に建設業界で13万枚発行されており、現場の労務管理の効率化に使われている。

入退場

自動施錠ドア

処理プラント
戸田建設では制限区域への立ち入りをガードマンや手動の鍵により制限することを一歩進めて、開錠・施錠の自動化と入退場記録の保管を兼ね備えた建設ICカードシステムを用いることによって、施工管理を高度化した。さらに清掃工場他の解体工事におけるダイオキシン除染作業にも適用が可能であり、今後の展開を積極的に進める予定である。
工事概要| 工事名称 | : | 高速鉄道4号線川和車両基地工区土木工事 |
| 工事場所 | : | 横浜市都筑区川和町255番~1343番 |
| 発注者 | : | 横浜市交通局 |
| 施工者 | : | 戸田、五洋、住友、三星、芦澤、千代田共同企業体 |
| 工期 | : | 2002年11月12日~2006年8月11日 |
| 事業概要 | : | 工区延長 656m 盛土 75,237m3 残土搬出 164,451m3 地下連続壁 12,173m2 場所打ち杭 3,521m 鉄筋コンクリート 49,011m3 鉄筋 4,063t プレキャスト部材 1,542本 |
