高品質な床を持つ生産施設の建設
2005年2月2日
戸田建設(株)(社長:加藤久郎)は、東北自動車道大和インターチェンジより北4kmのところに位置する宮城県黒川郡大和町の仙台北部中核工業団地内に、「トヨタ自動車東北(株)第2工場」を設計・施工で建設中である。この工場は、トヨタ自動車東北(株)(社長:杉山正美)が最新型の自動変速機(AT)の基幹部品を生産するために計画されたもので、戸田建設は、2005年3月末の竣工に向けて、急ピッチで工事を進めている。
トヨタ自動車東北(株)は、戸田建設の施工により「第1工場」を1998年7月に建設し、操業を行っている。現在、自動車の横滑りを防止するABS(アンチロック・ブレーキ・システム)装置を年間約63万個生産し、さらに電子制御サスペンションなど4種類の自動車部品を生産している。今回建設を進めている「第2工場」は2004年11月に建設に着手、3月末に完成、今秋の操業を目指している。ここでは最新型の自動変速機の主要部品となるトルクコンバーターを生産し、トヨタ自動車北海道(株)(苫小牧市)で生産する最新型の自動変速機向けに供給する計画である。
今回の「第2工場」の建設規模は幅・奥行きとも約100mの長さの1階建てで、「機能的な工場計画」を設計目標とし、「省エネ」、「環境共生」、「床品質の確保」を重点項目として設計・施工を実施している。「省エネ」については低コストでメンテナンスフリーの材料や設備を選定し、「環境共生」については、「LCCO2(Life Cycle CO2)」の標準工場に対する20%低減と、建設廃棄物排出量0kg/m2(ゼロエミッションの達成)を目指している。
「床品質確保」については、具体的品質項目を「沈下の防止」、「有害なひび割れ防止」、「平坦な床のレベルの確保」とした。地盤強化のためにセメント系地盤改良材を使用し、地盤評価試験(CBR試験)を行って品質を確認した。コンクリートは低スランプのコンクリートを平坦に仕上げるために、コンクリート舗装に用いられる高精度打設機(エア駆動式ブリッツスクリード)を使用し、さらに土間真空コンクリート工法を採用してひび割れが少なく耐久性に優れたコンクリート床の確保を図った。
高精度打設機(エア駆動式ブリッツスクリード)は、高精度で設置したガイド、トラス状に組まれたビーム、およびビームに取付けられたエアー振動機から構成され、これを用いることにより、コンクリート上面を正確に仕上げることが出来る。コンクリートは工区分けと目地割付に従って1列おきに打設され、養生後に打設方向と直交するようにカッター目地を施工する。
現在、工事は鉄骨建方の最盛期を迎え、工事進捗率は55%となった。戸田建設は今回のトヨタの最新鋭工場建設に用いた設計・施工ノウハウを全国に展開し、各種生産施設の受注拡大を図る予定である。
工事概要
| 名称 | トヨタ自動車東北(株)第2工場新築工事 |
| 発注者 | トヨタ自動車東北株式会社 |
| 設計者(基本) | トヨタ自動車一級建築士事務所 |
| 設計者(実施) | 戸田建設(株) |
| 施工者 | 戸田建設(株) |
| 施工場所 | 宮城県黒川郡大和町松坂平5-1-1 |
| 建物用途 | 工場 |
| 敷地面積 | 293,632.36 m2 |
| 建築面積 | 11,497.55 m2 |
| 延床面積 | 11,496.30 m2 |
| 規模 | 地上1階 |
| 建物高さ | GL+10.12 m |
| 構造 | 鉄骨造 |
| 基礎 | 直接基礎及び杭打基礎 |
| 工期 | 2004年11月 ~ 2005年3月 |

土間コンクリート施工写真(エア駆動式ブリッツスクリード使用)

完成予想パース
