2005年3月2日

 戸田建設(株)(社長:加藤久郎)は、JFEテクノリサーチ(本社:東京都千代田区・社長:藤井徹也)、(株)ガステック(本社:神奈川県綾瀬市・社長:松野洌)と共同で砒素汚染土の簡易分析法を開発した。

 汚染土壌を処理する場合、現状の公定法(公的に定められた分析方法)では、汚染土壌であるか否かの判定に数日間を要してしまうことから、建設現場でリアルタイムに判定できる簡易分析法の開発が求められていた。

 この簡易分析方法は、迅速溶出、迅速測定方法を用いることにより、1試料あたり30から40分で分析を行うことができる。

 迅速溶出は、公定法においては6時間振とう(4cm以上5cm以下の幅で毎分200回揺らすこと)により土壌から砒素を溶出させる代わりに、10分間の強制撹拌により砒素を迅速に溶出させ、凝集剤を用いて短時間でろ過することにより検液を作成する。

 迅速測定は、迅速溶出により作成した検液を工場等の排水分析に用いられている検知管を用いて測定する。検知管方式は公定法と比べて測定時間が短く、標準溶液の調製・電源の確保等が不要である。また、他の簡易測定方法と比べてより低濃度の測定ができ、試料溶液の着色や共存物質の影響も比較的少ない。


図-1 検知管を用いた砒素の迅速測定

 これまでの実験の結果、検知管による測定値と公定法による測定値は図-2に示す通り高い相関を示しており、第二溶出量基準(0.3mg/l)の現場での判定やスクリーニングに十分適用可能と考えられる。


図-2 検知管及び公定法による測定結果

 今後は独立行政法人土木研究所との共同研究「簡易分析技術を用いた重金属類を含む土砂を判定する手法の開発」において、精度の向上の検討を行い、第一溶出量基準(0.01mg/l) の判定可能な簡易分析技術の開発を目指す。加えて、対象物質を鉛、フッ素、ホウ素にひろげ、3年後を目途に、簡易分析装置のシステム化を進めるとともに汚染土壌のオンサイト管理方法を提案していく。

以上