2005年8月23日

ショッピングセンター計画にTO-RCS工法を採用

 戸田建設(株)(社長:加藤久郎)は、東京都葛飾区亀有に建設中の(仮称)イトーヨーカドー新亀有ショッピングセンター計画において同社が開発した柱鉄筋コンクリート(RC)造、梁鉄骨(S)造の戸田式混合構造(TO-RCS工法)を採用し、柱をプレキャスト化することにより鉄骨量を約15%低減し、ローコスト・短工期を実現し、躯体の高品質化を実現した。

 柱をRC造、梁をS造で構成される混合構造は、圧縮力に強いRC部材を柱に用い、曲げやせん断に優れ、かつ軽量であるS部材を梁に用いるもので大スパンも可能であり、構造的に理に叶ったものである。また、最近の鉄骨価格の高騰と品薄による納期遅れで、経済性・工期的にも鉄骨構造に対しても優れてきている。同社では、病院・ショッピングセンター・ホテルなどでTO-RCS工法の採用が2004年より拡大している。

 東京都葛飾区亀有に建設中の(仮称)イトーヨーカドー新亀有ショッピングセンター計画は、地上5階、地下1階、延べ床面積約14万m2のモール型の大型ショッピングセンターである。ショッピングセンターは、店舗階の階高が高く、スパンが大きく、施工期間が短いことが特徴であり、構造的には鉄骨造の採用が一般的である。本計画も階数が多く階高が高い建物であり、柱をRC造にすることは工期の面から難しいが、建物を8ブロックに分け、柱をプレキャスト化することで、鉄筋・型枠・コンクリート打設などの現場作業を低減し、1ブロック1フロアー実働8日の施工サイクルを可能とするとともに躯体の高品質化を実現した。施工に当たっては施工手順を確認するために事前に試験施工を行い、プレキャスト柱の建て方・支持方法、支口鉄骨のセット方法、鉄骨梁のセット方法と施工サイクルを一つ一つ確認し施工フローに問題がないことを確認した。

 同社では現在、数物件で戸田式混合構造(TO-RCS工法)の施工を進めている。鉄骨造より鉄骨加工を簡略化できるため経済性に優れ、RC造より当然スパンを大きくすることが可能である混合構造。柱プレキャスト化だけでなく柱現場打ちのRC柱の実績もあり建物の特性に応じて最適な混合構造(TO-RCS工法)を採用できるように、設計・施工管理基準を作成し水平展開を図るとともに、スパンを大きくとる事務所、ホテル、物流倉庫、商業施設、再開発の複合ビルなどの様々な建築物に広げていくつもりである。

工事概要

工事名称 (仮称)イトーヨカドー新亀有ショッピングセンター計画
工事場所 東京都葛飾区亀有
発注者 (株)イトーヨーカ堂
設計者 計画・設備:(株)東急設計コンサルタント
構造:(株)東急設計コンサルタント・戸田建設(株)共同設計
施工 戸田建設(株)
工期 2005年10月~2006年2月
構造 混合構造、一部鉄骨造(CFT)
規模 地上5階
敷地面積 44,505m2
建築面積 32,024m2
延床面積 137,836m2
最高高さ 33.90m
 TO-RCS施工状況
TO-RCS施工状況
以上