RC造とS造の混合構造で自在な空間を実現
2005年8月25日
戸田建設(株)(社長:加藤久郎)は、静岡県に建つ地上2階建ての事務所ビルにTO-HCW構法(戸田式ハイブリッドコアウォール構法)を採用した。平成17年3月16日に着工し、同年10月中旬の竣工に向けて現在施工中である。
TO-HCW構法は鉄筋コンクリート造(RC造)コアウォールと鉄骨造(S造)アウトフレームからなるハイブリッド構造である。一般のラーメン構造では主要構造部材に常時荷重と地震荷重の双方が作用するが、TO-HCW構法では地震荷重はすべてRC造コアウォールに負担させ、S造アウトフレームには地震力を作用させず常時荷重のみを負担させている。地震力から解放されたS造アウトフレームで、柔軟性に富んだ空間を容易に実現できる。
現在施工中の事務所ビルは2つのRC造コアウォールとS造アウトフレームで構成され、約1,150m2(350坪)の不整形な無柱空間を実現させている。このため、将来的な変更に対してもフレキシブルに対応できる。経済性についても、TO-HCW構法では一般の鉄骨造ラーメン構造と比較して大幅に鉄骨部材断面が縮小できるため、約15%の躯体コスト削減に成功している。
また施工性向上を図り、RC造コアウォール内には仮設用鉄骨が内蔵されている。このため、鉄骨建方の先行とデッキプレート床の使用が可能となり、一般の鉄骨造と同様の工期で施工することができる。
戸田建設(株)は、今後も自由度の高い平面計画を経済的に実現できる構法として、事務所ビルを中心にTO-HCW構法を積極的に展開していく予定である。
工事概要
| 名称 | 某事務所ビル |
| 建築主 | 非公開 |
| 設計監理 | 戸田建設株式会社一級建築士事務所 |
| 施工者 | 戸田建設株式会社名古屋支店 |
| 建設場所 | 静岡県 |
| 建物用途 | 事務所 |
| 建築面積 | 1,532.60m2 |
| 延床面積 | 2,785.39m2 |
| 階数 | 地上2階 地下なし |
| 建物高さ | 軒高10.35m 最高高さ11.10m |
| 構造 | 鉄筋コンクリート造一部鉄骨造(TO-HCW構法) |
| 基礎 | 直接基礎 |
| 工期 | 2005年3月16日~2005年10月10日 |

建設中建物の構造概要(TO-HCW構法)

完成予想パース(外観)

完成予想パース(内観)
