2005年11月9日

新技術で粘土質でも工期、コストを半減

 戸田建設(株)(社長:加藤久郎)と(株)前川製作所(社長:岩出 功)は、VOC(揮発性有機化合物)で汚染された土壌に対して、両社で開発した新技術による浄化促進工法の現場での実証実験を行い、従来の「ガス吸引処理」よりもVOC汚染物質を早く、安く、かつ安全、確実に浄化できることを実証した。

今回開発した工法は、「土壌凍結とガス吸引処理」を併用したハイブリッド型の浄化促進工法で、VOCなどで汚染された土壌を原位置で凍結することにより、汚染物質を集積させ高濃度とした後、凍結土壌を融解し土壌を多孔質化して通気性を高め、短時間に大量のVOCガスを吸引する工法である。
なお、吸引した汚染物質は、活性炭に吸着させ無害化する。

従来のガス吸引処理は通気性の良い砂礫質の土壌に多く適用されているが、通気性の悪い粘土質の土壌からVOCを除去するには長期間を要するため、適用が困難とされていた。このような浄化が困難であったVOC(ベンゼンなど)で汚染された粘土質の土壌に適用した現場実証実験により、従来の工法に比べて工期、コストともに約1/2以下で汚染土壌を環境基準値以下に安全かつ確実に浄化できることを確認した。

2003年2月の「土壌汚染対策法」の施行以降、土壌浄化の需要が拡大しているが、同社では、今回開発した新技術を活用して、汚染土壌浄化分野で積極的な営業展開を図るとしている。
図:浄化工程
本工法の浄化工程

【写真】現場実証実験の状況
現場実証実験の状況

以上