2006年1月27日

 戸田建設(株)(加藤久郎社長)は、北海道夕張郡栗山町で建設を進めていた栗山町一般廃棄物最終処分場(栗山町発注、戸田・斉藤・寺島・日本上下水道設計異工種建設工事共同企業体による設計・施工)がこのほど竣工したと発表した。

全景
全景

 当最終処分場は丘陵地に建設された被覆型(クローズドシステム)の一般廃棄物最終処分場で、埋立容量は25,000m3、埋立地面積4,060m2である。クローズドシステム処分場とは、覆蓋と遮水工で外界の大気や自然水系から遮断し、最終処分場の安全性、信頼性の向上を目指したものである。平成9年に新潟県で第1号の建設工事が開始され、現在までに約40箇所で施工実績がある。処分場のタイプは屋根付きタイプ、上部利用タイプ(人工地盤)、上部利用タイプ(盛立て)の3タイプがあり、谷間、凹地などのような形状にも適用可能である。

処分場 内部
処分場 内部

 一般的に処分場設置に伴い臭気拡散、ごみ飛散、鳥害などの環境問題が発生するが、それらを抑制するため、当最終処分場はクローズドシステムで計画した。クローズドシステムの場合、被覆施設建設に要する費用の割合が高いため、埋立地造成工事費とのバランスを考慮して、埋立地を3分割して被覆施設を埋立進捗に合わせて移動する方法を採用した。

埋立地平面図
埋立地平面図

埋立設備断面図
埋立設備断面図

 クローズドシステム最終処分場は平成9年度に初めて建設されて以来、安全性・機能性が高く、周辺地域の人々にも受け入れられやすいことから、徐々に施工実績が増えてきている。

 埋立地構造は容量確保と面積縮小を目指して、直立擁壁と法面で構成した。直立擁壁は工期短縮と冬期間施工における品質確保の観点からプレキャストコンクリート擁壁を採用し、施工している。被覆設備は鋼材ラチス構造+塩ビ系膜材(35.8m×37.8m、面積1,353.2m2)の屋根構造とし、脚部はH鋼架台とH鋼レールを組み合わせ、ジャッキアップ+重量物移動ローラーにより移動できる形式となっている。浸出水処理設備は通常のオープン型の場合は一日30m3規模の施設が必要となるが、クローズド型として散水量をコントロールするため一日10m3の設備で済み、建設費、ランニングコスト共に削減が図られた。

 2005年10月に工事が完了し、2006年度よりの稼動が予定されている。

工事概要
工事名称栗山町一般廃棄物最終処分
工事場所北海道夕張郡栗山町
発注者栗山町
施工者戸田・斉藤・寺島・日本上下水道設計異工種建設工事共同企業体
工期2004年8月6日~2005年9月30日
工事内容敷地造成面積:66.8m×145.0m(9,686m2
埋立地容量:25,000m3
被覆設備:鋼製ラチス構造+塩ビ系膜材
       35.8m×37.8m(1,353.24m2
浸出水処理設備:処理能力 10m3/日
調整池容量:300m2
処理施設建屋:150m2
進入道路:幅員 6.0m 延長353m
土工事:総土工量 約70,000m3

以上