2006年6月15日

高い保水性を有する発泡セラミックスを用いた植生基盤材による緑化工法

戸田建設株式会社
鶴見コンクリート株式会社

戸田建設(株)(社長:加藤久郎)と鶴見コンクリート(株)(社長:伊藤伸泰)は、共同開発テーマの一つとして、発泡セラミックスを用いた植生基盤材(資料1参照)による水路壁面などの緑化工法である「発泡セラミックス緑化工法」を開発した。

「発泡セラミックス緑化工法」とは、発泡セラミックスを植生基盤材として、水路の壁面などに設置することで、水路の水分や自然の雨水を吸収、保持し、植物の生育環境を創造することで、従来、緑化が困難なとされていたコンクリート垂直壁面などを緑化する工法である。発泡セラミックスには播種などの手を加えることなく、自然に飛来した種子が根付き生育することを実施工現場でも確認している。(資料2参照)。

発泡セラミックスとは二酸化珪素および酸化カルシウムを主成分とする鋳鉄スラグと粘土を配合して粒状に練混ぜ、任意に成形したものを約1000℃で燃焼した材料である。約1000℃の高温で燃焼させることで、連続空隙を有し、高い含水率を付与することができる。

本工法の特長は
1、発泡セラミックスの高い含水率
植生基盤材として高い含水率(発泡セラミックスの乾燥重量比で約50%)を有する発泡セラミックスを利用することで、安定した植物の生育環境を創造することができる。
2、水路垂直面の緑化
植生基盤材(発泡セラミックス)の下部を水路水位以下に設置することで、常時、水分を吸収、保持するため、垂直面においても安定した植物の生育環境を創造することができる。
3、設置施工の容易さ
植生基盤材(発泡セラミックス)は軽量(寸法30×300×300mm、重量約2.5kg/枚)で、加工性が良い(ハンドカッターなどによる切断加工が可能)ため、設置作業が容易である。水路壁面などのコンクリート面への設置は、モルタルや樹脂接着材を使用する。
4、メンテナンス費用の低減
施工後は植生基盤材が有する高い含水率により、散水などが不用であり、自然由来の植物の生育を前提としているため、メンテナンス費用を大幅に低減することができる。
5、適用箇所
宅地造成内の開水路や河川、公園、運動場、学校などの緑化材料として適用可能である。また、各種工場内における緑化、ビオトープ材料としても適用可能である。
現在、実績として2件(地方自治体および民間 資料2参照)を有し、また、戸田建設(株)と鶴見コンクリート(株)の技術研究所内で長期暴露試験を実施している。(資料3参照)

今後、国や地方自治体の河川や公園管理者、宅地造成区画整理組合、民間の各種工場へ提案していく予定である。また、発泡セラミックスは植生基盤材と同時に水質浄化効果も期待できるため、現在効果を確認中である。

資料1
発泡セラミックス

資料2
施工実績(地方自治体河川環境整備工事)

施工実績(民間水路擁壁緑化)

資料3
戸田建設(株)研究所内における植生長期暴露試験状況 戸田建設(株)研究所内における植生長期暴露試験状況

土木施設をリニューアルしたいのページへ
鶴見コンクリート(株)のホームページへ

以上