2007年2月28日

戸田建設株式会社
東日本塗料株式会社

戸田建設(株)(社長:加藤久郎)は、東日本塗料(株)(社長:西成四郎)と共同で高性能・高耐久性かつ短工期で施工できる生産施設、病院向け塗り床材「環境対応型高性能・高耐久帯電防止床工法(TOFコート導電)」を開発しました(特許出願中)。

この新工法を用いて、東日本塗料の製品倉庫および戸田建設が施工した半導体精密工場の防爆棟の一区画で試験施工を行い、従来の帯電防止床に比べて、約1/2の短工期で施工でき、施工後の帯電防止性能は従来品に比べて、安定した優れた性能を維持し、安全管理基準値(105~108Ω)を十分に満足したことを確認しました。

近年、半導体製造工場・電子機器組み立て工場などの生産施設においては,可燃性の雰囲気の中で、人体の帯電および作業工程における帯電現象による静電気が原因となって発生する爆発や火災を始め、半導体デバイスの破壊および性能劣化など、様々な静電気障害が発生するケースが報告されています。

このような現象を回避するため、静電気の帯電が予想される場所での床および床材において、現在では帯電防止性能が必須の仕様となっています。また、病院施設の手術室、MRI(核磁気共鳴画像診断装置)室などでは静電気による精密医療機器の誤動作などの静電気障害が発生するなど、安全基準が見直しされています。

従来の帯電防止床では、施工後の帯電防止性能の不安定さや各種外力(損傷、磨耗、衝撃、薬品等)による早期の帯電防止性能劣化等の難点がありました。また、施工に関しては、下地コンクリートを十分に乾燥後、下地処理、導電性プライマーの塗布、下塗、中塗、上塗り仕上げを行うため4日程度の工期を費やしました。

今回、開発した新材料・工法は、①水系エポキシウレア樹脂セメントモルタルに特殊な導電材料を複合した床材で、各種外力に対しても優れた帯電防止性能を長期的に維持できる。②施工においては、下地が湿潤状態でも施工ができるので、導電性プライマーが不要となる。③セルフレベリング性(自己流動性)を有していることにより流し延べ工法が可能で、工期の大幅な短縮が実現できる。④安全・環境面においても、水系のためホルムアルデヒド等の有害なガスの発生がないので、人と環境にやさしい環境対応型の床材であるといった特徴があります。

本工法の施工方法は、通常では2層塗りで行い、下地処理→TOFコート導電(下塗・しごき塗り)施工→TOFコート導電(上塗り)施工という工程で、2日程度の短期間で床の施工が完了します。また、下地の凹凸や吸水などが小さい場合には1層塗りで行うこともでき、この場合の施工は1日程度で完了します。いずれの工法とも、施工を完了した翌日には、床上での作業が可能となります。

戸田建設は、今回の「環境対応型高性能・高耐久帯電防止床工法」を生産施設、医療施設のみならず、通信施設、各種研究施設、教育施設などへも採用して安全管理の品質向上を図り、新築・リニューアル物件に関わらず積極的に営業展開を行っていく予定です。


開発した帯電防止床材の構成
  1. 下地(コンクリート)
  2. TOFコート 導電(下塗り・しごき塗り)
  3. TOFコート 導電(上塗り)

以上