「環境・社会活動報告書2007」を発行
2007年10月1日
戸田建設(株)(社長:井上舜三)では、CSR経営の考え方をはじめ、環境活動や社会活動をまとめた「環境・社会活動報告書2007」を発行しました。当社では、1997年度から「環境報告書」を発行しており、2005年度からは「環境・社会活動報告書」と名称を改め、社会的取り組みも報告しています。今回は、さらに社会活動の内容を充実するとともに、トピックスを新設するなど、全体構成の見直しも行いました。
「人々から信頼され、元気で品格のある企業を目指します」と題した、井上社長の経営者メッセージにつづき、当社の「事業継続マネジメントへの対応」をトピックスとして紹介。さらに、経営方針や企業行動憲章の理念に基づいたCSR経営の考え方を分かりやすく図解した上で、コーポレート・ガバナンス、コンプライアンス等の企業経営の中核となる考え方や仕組みを解説しています。
社会活動では、「顧客と社会ニーズに応えて最良の品質を提供」として、当社がゼネコン業界で初めて取得したISO9001品質マネジメントシステムの最新の運用状況と品質管理ツールの「品質ポケットブック」等を紹介。さらに顧客満足度と社会的信用の向上を目的としたCS推進部の役割とその仕組みについて掲載しています。また、「地域社会への貢献」として、つくば技術研究所見学会や地域ボランティア活動など地域社会の発展と活性化に向けた活動や、報告書の表紙を飾っている"やまね"の巣箱づくりのボランティア活動も紹介しています。
環境活動では、2006年度の活動結果と2007年度の活動計画、環境会計の結果など全般的な報告につづき、課題別報告として、建設副産物の削減対策、温室効果ガスの発生抑制、グリーン調達の推進等について、その活動実績と事例をグラフや写真などのビジュアル情報を使い、分かりやすく紹介しています。また、環境関連技術開発事例として、「ハイブリッド換気システム」や「発泡セラミックス緑化工法」を説明しています。
戸田建設では、これまでのCSR活動実績を軸にして、さらにCSR経営をスパイラルアップさせていくとともに、より多くのステークホルダーとの信頼関係の向上を目指して、コミュニケーションツールの充実を図っていきます。
環境・社会活動報告書2007の主な内容
■経営者メッセージ(井上社長)
□人々から信頼され、元気で品格のある企業を目指します
◇戸田建設の基本使命:良質な建設物を施工、安全で豊かな環境を提供
◇建設業の根幹:人と人の関わりを大切にして信頼関係を構築
◇より良いものを目指し:関わりあう人々が知恵を絞り品質をつくり込む
◇次世代のために:自然環境を保全・再生・創造することも大きな役割
■Topics(トピックス)
□事業継続マネジメントへの対応
◇災害時にお客様の事業継続や地域の災害復旧に貢献できるように整備
(A)耐震ソリューションシステム :事前準備の対応で建物等の被害低減
(B)地震情報システム :地震直前の対応で機器等の被害低減
(C)戸田建設のBCM対応 :被害直後の対応で地震被害の復旧支援
□3R推進協議会会長賞を受賞
◇東日本橋共同溝:固形回収システムを採用、建設汚泥の発生量を30%削減
◇タカキタ札幌支社製品倉庫:解体アスファルトや路盤材を4000トン再利用
□各種受賞と感謝状授受
◇北海道労働局長優良賞・兵庫県建築総合センター理事長賞を受賞
◇国土交通省北陸地方整備局・調布消防署より感謝状を授受
■Management (企業の成長のために)
□戸田建設の経営理念
◇経営方針と企業行動憲章を掲載
□戸田建設のCSR経営
◇CSRの考え方を分かりやすく図示
□コーポレート・ガバナンス
◇取締役会、監査役会、執行役員の役割を記載
◇2007年2月に内部統制推進室を新設
□中期経営計画
◇「利益ある成長」を目指して、選択と集中による事業基盤の再構築
◇環境の変化に適応した収益構造への変革
◇主要施策・中期業績目標・業績結果(単体)を掲載
□コンプライアンス
◇コンプライアンス体制(仕組みを掲載)
◇行動規範の制定(行動規範記載項目を掲載)
◇企業倫理ヘルプラインの設置(ヘルプラインの仕組みを掲載)
◇企業倫理アンケートの実施(第3回アンケート結果を一部掲載)
◇情報セキュリティへの対応(個人情報保護方針の策定と社内体制を掲載)
■for Society (社会のために)
□顧客と社会ニーズに応えて最良の品質を提供
◇品質マネジメントシステムによる品質管理の徹底
・1995年に建設業界では、初めてISO9001認証取得
・2004年には、全社統合システムで認証を取得
◇品質マネジメントシステムの概要(システムの主たるフローを掲載)
◇品質管理ツール(施工プロセスで利用しているツールを紹介)
□顧客満足度と社会的信用の向上
◇顧客重視経営推進に向けて、CS推進部を2004年に新設
◇CS活動の推進
・営業、施工、設計部門から独立した組織
・顧客に対するアフターケアの窓口
・お客様の立場に立った竣工検査の実施、不具合再発防止
・建物の顧客満足度やサービスに関する調査の実施
□働きやすい職場環境の実現
◇社員教育の基本方針(基本方針を掲載)
◇eラーニングによる人権研修
◇健康管理とメンタルヘルスケア
□安全で快適な職場環境の実現
◇労働安全衛生マネジメントシステムの推進(安全衛生方針と重点目標を掲載)
・災害発生防止を目指して、2003年からTODA-OHSMSを運用
◇総合建設業全体と当社の度数率グラフを掲載
◇ウォーミングアップロードの提案
□地域社会への貢献
◇100万人の市民現場見学会の開催
・土木の日につくば技術研究所の小学生61名を招待
◇つくばちびっ子博士に子供と保護者で192名参加
◇現場見学会の開催と周辺道路の一斉清掃
◇やまねに巣箱をプレゼント
◇地元ボランティア活動に参加
・国土交通省主管のはな街道ボランティアに参加。
・メトロリンク日本橋の無料巡回バス運行に協賛
◇砂漠に苗木をプレゼント
・使用済み切手やテレフォンカードを独自のボランティアボックスで回収
・約70,000枚を自然保護団体に寄付。苗木251本に相当
□コミュニケーションの推進
◇広くステークホルダーに情報発信
・双方向コミュニケーションを推進
◇決算説明会・証券アナリスト現場説明会
・機関投資家や証券アナリストに最新のIR情報を提供
◇広報誌に「里山通信」を新連載
・写真家の今森光彦氏の写真と文章で構成されたフォトエッセイ
◇環境・社会活動報告書の読者アンケートの結果
■for the Environment (環境のために)
□環境理念と推進体制
◇戸田建設地球環境憲章
-地球環境の創造的再生を目指す-
◇環境方針
◇環境保全活動推進体制
◇環境マネジメントシステムの状況
・1999年にISO14001の認証を取得
・2005年に全社統合での認証を取得
◇外部審査機関による審査概要
・2006年11月に第8回サーベイランスを実施
◇活動経緯
□環境問題とのかかわり
◇資源の投入⇒環境負荷の排出
◇事業活動における環境影響への主な対策(建設活動のプロセス別の対策)
□重点活動項目の活動結果と計画
◇2006年度の活動結果と2007年度の目標を掲載
□環境会計の結果
◇環境保全コストの総額は、94.2億円。前年度より約1億円増加。
◇事業エリア内コストは、72.5億円で77%を占める。
◇研究開発コストはほぼ同額。研究開発コスト総額に占める割合は約18%。
□建設副産物の削減対策
◇建設廃棄物の総排出量の削減
・総排出量は74.5万トン。前年比で、約1万トン減少。
・この5年間では、増減を繰り返している。
◇最終処分率の低減
・最終処分率は9.6%。前年度比では、5.2ポイントも向上。
・建設汚泥の最終処分率の向上による。建設汚泥を除くと、4.4%。
◇一般廃棄物を含めた完全ゼロエミッションへの取り組み
・現場事務所の生ごみ等は堆肥化して花壇で利用。
□温室効果ガスの発生抑制
◇二酸化炭素排出量および原単位の削減
・原単位は27.5t-CO2/億円 (前年度比約7%増)
・総排出量は約121,425t-CO2(前年度とほぼ同じ)
◇二酸化炭素排出量の削減活動の強化
・モデル作業所の設定と算定システム構築
・アイドリングストップと省燃費運転の励行
・建設車両の日常整備点検の強化
◇PAL/CECの目標設定による省エネルギー設計
・法基準値の94%を目標 (全ての項目でクリア)
◇ESCO事業化などの省エネ技術提案
・省エネ診断やESCO事業化提案を推進。
◇オフィス内業務での省電力活動
・年間電力使用量は、前年度比約6%減
□グリーン調達の推進
◇設計段階でのグリーン調達
・1物件平均の採用は、6.7項目(目標の5.0項目をクリア)
◇施工段階でのグリーン調達
・対象品目25品目を設定。発注者や設計者に提案
◇事務用品等のグリーン調達
・ネット購買システムを運用(エコ商品調達率は57.9%)
◇ノンフロン断熱材の積極的採用
□有害・化学物質のリスク管理
◇"居ながら"でのアスベスト除去工事
◇焼却施設解体工事のダイオキシン類無害化処理
□環境サイトレポート
◇キヤノンファインテック(株)新本社開発棟
・外観デザインと環境配慮機能との融合
・設備計画、構造計画、施工段階での環境配慮
◇三遠南信久井田トンネル新設工事
・周辺地域の生活環境や自然環境に配慮
・地域コミュニケーションに配慮
□環境関連技術開発
◇ハイブリッド換気システム
・「風の換太郎」と「学びの気多郎」
◇環境配慮型集合住宅の開発
・CASBEEのSランクの環境性能を目指す
◇グリーンウッドソイル緑化工法の開発
・伐採材や伐根材などを有効利用
◇発泡セラミックス緑化工法の開発
・コンクリート垂直壁面の緑化が可能
◇保水性舗装エコクーリング舗装の開発
□環境教育・啓発
◇環境教育・研修の実施
◇環境セミナーなどの開催
・「建築の環境配慮技術の実際」慶應義塾大学の伊香賀俊治教授
・「排出権取引の動向」東京環境取引所理事 向井征二氏
◇環境情報の水平展開
◇戸田地球環境賞表彰
・2002年に創設。今回が5回目の表彰
◇外部表彰
