2007年12月25日
公共投資が減少する中で、既存の社会資本施設を「大切に、長く」供用していく ことが求められています。限られた予算で既設構造物の長寿命化を図っていくため には、より効率的、効果的な補修技術が必要となります。
戸田建設(株)(社長:井上舜三)と(株)エービーシー商会(社長:佐村健)は、 コンクリート構造物の長寿命化技術の一つとして、「高耐候性ひび割れ追従ウレタン 被覆工法」を開発しました。
本工法は新しく開発した特殊ポリウレタン材料を使用し、高い耐候性とひび割れ
追従性能を有します。高い耐候性により、通常の耐候性上塗り材が省略可能で、工
費縮減と工期短縮を実現します。また、コンクリート構造物に発生するひび割れに
対して高い追従性能(伸び率600%以上)を有することから、ひび割れ部等から侵
入する劣化因子や漏水を防止します。
道路・鉄道施設等振動を伴い、ひび割れが発生しやすい構造物や、水路施設等ひ
び割れ部からの漏水を防止したい構造物への適用に効果を発揮します。施工は下地
にプライマーを塗布した後、主材をコテ仕上げするだけで完了します。
本工法の特長は以下の通りです。
- 高い耐候性の実現
従来のエポキシ樹脂系被覆材等では日光(紫外線)等による劣化防止対策と して、耐候性上塗り材が必要でした。高い耐候性を有する特殊ポリウレタン材 (室内耐候性試験20 年相当で異常なし:特許出願済み)を採用したことで、耐 候性上塗り材の施工を省略することが可能となりました。 - 高いひび割れ追従性
伸び率600%以上を有する特殊ポリウレタン材を採用したことで、発生するひ び割れや、変動するひび割れ(幅)に追従します。また、道路や鉄道等の活荷 重によって振動する部材にも適用が可能です。(資料1参照)資料1
押抜き試験状況
ひび割れ追従(ゼロスパン)試験状況
引張試験状況(左:試験片右:引張試験状況)
- 工期短縮と工事費低減
本工法を構成する材料を最小限に抑えたことで、施工工程が少なく、工期短 縮が可能となりました。下地処理、プライマー塗布後は主材となる特殊ポリウ レタン材をコテ仕上げするだけで施工が完了します。 - 適用箇所
ひび割れ部からの漏水防止が必要な地下構造物や農業用水路、活荷重によっ て振動する道路、鉄道の橋梁および高架橋(高欄、張出スラブ、主桁、橋脚) をターゲットとし、擁壁等の既設土木構造物、建築構造物の外壁およびスラブ 等に適用できます。 - 試験施工・施工実績
① 試験施工:中国四国農政局四国土地改良調査管理事務所
「五條幹線水路補修工事」内において試験施工を実施し性能確認試験中です。 (資料2参照)
② 施工実績:北越急行株式会社
ほくほく線十日町駅高架橋「新潟県中越沖地震:補修工事」(資料3参照)
資料2
○「五條幹線水路補修工事」四国土地改良調査管理事務所 施工状況写真
資料3
〇「平成19 年新潟県中越沖地震:補修工事」
北越急行株式会社ほくほく線十日町駅高架橋 施工完了写真
以上
