廃校小学校の再生 -中野区「仲町小学校跡施設」-
2010年6月4日
戸田建設株式会社(社長:井上舜三)は、平成20年3月に廃校となった東京都中野区立仲町小学校の「地域密着型複合施設へのコンバージョン(用途変更)」を設計施工一括方式で受注し、平成22年6月の竣工に向けて現在施工中です。
『仲町小学校跡施設』は、「(仮称)すこやか福祉センター」・「地域スポーツクラブ」・「精神障害者社会復帰センター」の3つの機能を担う複合施設で、災害時には避難所としての拠点機能を持つ施設として計画されています。
旧仲町小学校校舎は、昭和44、46、50年の3期にわたって建設されたRC造・一部S造、3階建の建物で、コンバージョン後の荷重に対する耐震性能は構造耐震指標「Is値」の最小値が0.26でした。このため、枠付き鉄骨ブレース補強・RC造増設壁補強・柱鋼板巻き補強、体育館屋根水平ブレース補強及び仕上材落下防止ネット設置等の耐震補強工事を行っています。
補強後の耐震性能は現行建築基準法を十分満足するIs値0.75以上を確保しており、(財)東京都防災・建築まちづくりセンターの耐震改修計画評定書を取得しています。また、モデル性を有する事業として、国交省の「住宅・建築物耐震改修モデル事業」にも採択されています。
耐震補強工事の後には、バリアフリー化のためのエレベータ新設工事、コンバージョンに対応する模様替え工事、空調・給湯設備新設・トイレ改修等の設備工事を行っています。そこでは、既存フローリング床を研磨し再利用する、卒業記念作品を継承し展示する、既存サッシを有効利用し複層ガラス化する、既存設備を有効利用しつつ省エネルギータイプ設備への転換を進める等、既存施設を積極的に活用すると共に環境にも配慮した計画としました。
当社は、平成20年に行われた中野区の「仲町小学校跡施設整備に係る設計・施工業者公募型プロポーザル」に当選後、地域住民に親しまれてきた既存校舎を有効活用することを基本コンセプトとし、中野区をはじめとする関係者の皆様と打合せを重ねながら設計及び施工を進めることで、新しい時代にふさわしい地域密着型施設への転換を進めています。
当社では、サスティナブル社会を構築するという社会的動向の中で、今回のような都市部に増えている廃校のコンバージョンによる地域再生事業を含め、リニューアル工事の受注拡大に、今後も注力してまいります。
工事概要
| 工事名称 | 仲町小学校跡施設整備 |
|---|---|
| 建築主 | 中野区 |
| 設計者 | 戸田建設(株)一級建築士事務所 |
| 工事監理者 | (株)都志デザイン |
| 施工者 | 戸田建設(株)東京支店 |
| 建築場所 | 東京都中野区中央3丁目19番1号 |
| 建物用途 | スポーツクラブ、福祉センター、障害者センター |
| 敷地面積 | 6,241.13m2 |
| 建築面積 | 2,194.54m2 |
| 延床面積 | 4,758.68m2 |
| 階数 | 地上3階 |
| 構造 | 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 |
| 既存建築時期 | 昭和44年3月~昭和50年3月 |
| 工期 | 平成21年11月~平成22年6月 |

旧仲町小学校校舎

コンバージョン後イメージ

コンバージョン後の機能
仲町小学校跡施設整備 改修工事前後の比較写真
【改修前】

西棟・中央棟(外観)
【改修後】

地域スポーツクラブ・精神障害者社会復帰センター・すこやか福祉センター(外観)

中央棟・東棟(外観)

精神障害者社会復帰センター・すこやか福祉センター(外観)

中央棟 昇降口

交流スペース(ロビー2)

西棟 昇降口

エントランス(ロビー3)

西棟 2階体育館

地域スポーツクラブ 2階体育館

西棟 3階教室

精神障害者社会復帰センター 3階作業室
以上
