人と自然に向き合う、
土木施工という価値

  • 土木施工
  • Y.I
  • 土木工事2部
  • ※所属部署は取材時時点のものです
profile
在学中から、ゼネコンを志望していた。リーマンショック直後の厳しい採用環境の中、様々な会社を検討する中で、縁あって戸田建設と出会い、入社へ至る。入社後は、変わらず土木施工に従事。入社9年目の2018年より監理技術者を任され、現場全体をマネジメントしている。

いまの仕事に繋がる、
「大きなもの」への憧れ
「大きいものを動かしてみたい」。シンプルですが、それが小さい頃から抱いていた夢です。少年時代に憧れた仕事はパイロット。成長過程で視力が落ちたことなどから自然に諦めてしまったのですが、当時は同職を題材にしたドラマが流行ったこともあり、しばらく憧れていました。また、同時にものづくりへの興味も抱いており、プラモデルやパズルといった「自分の手や頭をつかって何かを構築すること」を好んでいた記憶があります。そうしたものづくりへの志向は、いまも変わりません。
大学の専攻は、理工学部です。土木工学科に所属し、GPSを用いた遠隔測量技術であるリモートセンシングを学びました。人工衛星から撮られた写真を解析し、様々な評価をおこなうその過程は、マニアックではありながら、高度な技術と先進性を感じました。「土木」という領域の中に、環境評価の側面があるということも、ゼミや講義を通じて知りました。

組織と個人の間に立ち、
全員が報われる現場をつくる
入社して、10年以上が過ぎました。仕事は、入社以来変わらず土木施工です。いま携わっているのは、水道関連の工事現場。監理技術者として、品質からスケジュール、予算や安全まですべてを把握し、マネージメントしています。また、監理技術者である自分は、調整役として現場とお客様の間に立つポジションでもあります。工事の過程で発生する様々な課題に際して、必要に応じて両者の意見を聞き、交渉をすることで、解決を図ることも重要な役目です。
とはいえ、血気盛んな若い頃は、現場においても、いまよりずっと尖っていたように思います。 「管理職だ」という驕りも、少なからずあったかもしれません。ですが、監理技術者という役割を任せて頂き、現場全体を調整する立場になることで、改めて自分の未熟さに気付きました。私たちがいくら計画しても、それを形にする現場の力がなければ、机上の空論。現場で働く作業員さんがいなければ、絶対に成り立たないのです。だからこそ、組織だけではなく、個人も報われるような現場にしたいと、いまでは心がけています。

現場に学び、現場をつくる。
そこに、土木施工の面白さがある
数年前から、リクルーターとして学生さんとお話しをする機会を頂いています。その中でよく質問されるのが、「土木施工職に就くうえで、これだけはやっておいたほうがいいことってありますか?」というもの。私の答えは「ありません」です。自然を相手にする土木施工職は、入社後、現場から学ぶことがほとんど。いわば「入ってからが勝負」であり、先輩方や作業員さんから教えられ、失敗を重ねて成長していくものだと思うのです。その意味では、高度な専門性や知識がないからといって諦める必要はない。精一杯、現場で学んでやろうという意気込みさえあれば大丈夫です。
また、土木施工は「見えない部分をつくる」仕事でもあります。苦労して地下に水道管を入れても、表面上に残るのはマンホールのみ。下水や道路、ダムや鉄道など、いずれの現場でも、携わるのは支柱や背面などの「見えない部分」が中心です。だからこそ、そこに隠された技術や価値に興味を感じる方であれば、楽しみながら成長していけるのではないでしょうか。

内定者からのQ&A

これまで一番大変だった時期のことを教えてください。
土木の現場は、工事をする過程でいくつかピークを迎えます。そこで発生する調整には、毎回、苦労することが多いです。例えば、「この日までに、必ずコンクリートを打つ」と決まれば、そこに向けての段取りはもちろん、何時に打つのか、当日の天候は、気温は、打ち込み後の養生は……と、様々な調整が必要になります。一方、ピーク時以外は、比較的、ゆったりとしている日も多いので、メリハリのある現場だと言い換えることもできます。
仕事のモチベーションを保つ秘訣を教えてください。
個人的には、やはりオンとオフの切り替えをできる限り意識することです。ある程度は自分の仕事をコントロールできるポジションにいるので、「今日は17時に帰るぞ」と決めたら、ピッタリその時間に退社します。週に一度は、そうした日を意識的につくるよう心掛けています。また、これは各現場の状況次第だと思いますが、私が管理するこの現場では、後輩の社員たちもできる限り早く帰らせるよう意識しています。

WORK FLOW

とある一日の流れ

07:30
当日の段取りの確認
08:00
朝礼(安全・施工の指示)
08:30
現場確認・指示
09:00
発注者提出書類作成
11:30
打ち合わせ
12:00
昼休憩
13:00
現場確認・指示、若手社員教育
14:00
施工計画
17:00
打ち合わせ・書類作成
19:00
退社
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