地球の明日を考える

TODA BUILDING 青山からZEBへ

TODA BUILDING 青山-業界トップクラスの環境性能を実現-

戸田建設の自社事業による環境最先端テナントビルが2011年3月に完成しました。
50の環境技術の採用により、CO2排出量を40%削減し、CASBEE評価で最高のSランクを取得。中規模テナントオフィスビルでは国内トップクラスの環境性能を実現しています。

建築概要

所在地:東京都港区赤坂
構造規模:S造 8/0
建築面積:512m2、延床面積:3,755m2

ZEB(ネット ゼロ エネルギービル)

ZEBとは,建物で使うエネルギーを限りなくゼロにする考え方です。
最新の省エネ技術の導入と「太陽の光」や「風」「地熱」などの再生可能エネルギー利用で、消費エネルギーを全てまかなう建物の実用化を目指し、戸田建設は取組んでいます。

ZEB化に必要な4つの要素

Design(デザイン)

  • 外壁等の断熱・日射抑制性能の向上
  • 自然エネルギーの有効利用を図る建物プラン
  • 先進的省エネ機器の導入

Renewable Energy(再生可能エネルギー)

  • 再生可能エネルギーの利用促進

Management(運用)

  • 設備機器等の最適化運転
  • ワークスタイルの見直し

Innovation(技術革新)

  • 設備機器、OA 機器の効率向上
  • CO2排出量のオフセット化

戸田建設のZEB構想

ZEB実用化に向けては、今までの省エネ設計のみならず、建物の適切な運用や技術革新が必要不可欠です。戸田建設は左図に示された4つの要素を組み合わせて、ZEBの実用化を目指します。

鉄骨造 7 階建、地下1 階
建築面積:1599m2
延床面積:9400m2

Design(デザイン)

外皮(ペリメーター)設計

外壁の断熱、遮熱性能を向上させて空調負荷を低減します。

ダブルスキンカーテンウォール

外壁をダブル(2重)にすることで、夏季にはダブルスキン内の上昇気流を利用して熱を外部に排出し、冬季にはダブルスキン内を温室状態にすることで室内からの熱損失を軽減する。また、シースルータイプの太陽光発電を使用する事で眺望を確保しながら発電する。

コンパクトダブルスキン

熱線吸収ガラスと Low-E ガラスとで作られた二層ガラスの間に外気を流し、窓際の熱負荷を低減する方式。

ソーラーチムニー

ソーラーチムニーによって換気を促進することで換気による電力消費量を低減します。

ソーラーチムニー

屋上に設置したソーラーチムニーで太陽熱を集熱し空気を暖める。ソーラーチムニー内の空気と外気との温度差を大きくし、ソーラーチムニーでの煙突効果で室内空気を排気し換気を促進する。

Renewable Energy(再生可能エネルギー)

バイオディーゼル(BDF)燃料による発電

常用、非常用で燃料にBDFを使用することでCO2排出量をゼロにします。

カーボンニュートラル効果

植物が燃焼することにより放出させるCO2は、植物の成長過程において吸収されたものなのでカウントしないという仕組みをカーボンニュートラルと言います。

太陽光発電による自然エネルギー利用

太陽光発電パネルによる電力を使用することで、商用電力の使用量を低減します。

屋上設置(400kW)

壁面設置(650kW)

地中熱利用

年間を通じて安定している地中の温度を空調に利用することで空調による電力消費量を削減します。

クール&ヒートトレンチ

地中に埋めたチューブに外気を通すことで外気を予冷・予熱する。外気温度と出口温度との差は最大で4.4℃、平均で3.5℃であった。

杭方式地中熱利用

水熱源として、ボアホールおよび杭利用による地中熱利用

ボアホール式地中熱利用(概念図)

杭方式地中熱利用(概念図)

地中熱配管設置工事

Management(運用)

建物使用者によるエネルギーの削減

エネルギー使用量の「見える化」を行うことで、建物使用者へ省エネ行動を啓蒙します。

エネまど

各階、各部署等の細かい単位で使用中のエネルギー量をわかりやすく示し、使用者の省エネに対する意識向上を促します。

室内空気質

殺菌作用のあるフィルターやイオン発生機を使用して空気を清浄化します。

ダブルセーフティーキット

ヨウ素フィルターとイオン発生機を組み込み、ダブルで空気を清浄化する装置です。局所的に清浄空気を吹き出すことが可能で天井設置や机上に置いて使用することも可能です。

ヨウ素フィルター「トリオシンフィルター」

トリオシンは、酸化作用によって、細菌だけでなくウイルスや他の生物的汚染物を有効的に殺菌します。

イオン発生機「S-Plasma ion」

空気中の水分を分解し、活性水素(H)と酸素イオン(O2-)を作ります。生成された活性水素と酸素イオンが結合してハイドロペルオキシラジカル(HOO-)を作ります。この(HOO-)ラジカルが水素と反応し菌類などの汚染物質と活性酸素を除去・中和し空気の質を改善します。

Innovation(技術革新)

照明エネルギーの削減

太陽光の利用や部屋全体の照明と机上の照明を分けて設計することで照明による電力消費量を低減します。

光ダクト

ダクト内の反射を利用して太陽光を居室まで引き込む事で照明消費電力量を低減する。

タスク&アンビエント照明+無線照明制御

天井面の照度を抑え、机上面を明るくする事で全体の消費電力量を抑制する。また、無線による照明制御を行うことで、配線工事が不要で、自由なレイアウト変更が可能。

無線照明制御

『Zigbee®※』を組み込んだ無線モジュールを照明器具に組み込んで、アンビエント照明とタスク照明を連携させることで照明制御が容易になり、消費電力の「見える化」、「一元管理」が可能。また、無線通信のため将来のレイアウト変更にも容易に対応できるフレキシブル性を持つ。

※Zigbee®:短距離無線通信規格のひとつであり、複数の端末機器を一括で制御出来る。省電力で低ストという特徴がある。

輻射空調システム

物体から物体へ熱が移動する現象を熱輻射という。天井に組み込んだ輻射パネルに冷温水を循環させ、天井からの熱輻射で直接人体を暖め、冷やす。空気を介する従来の空調に比べ省エネルギー。