オフィスビル

建築の一生を考える

これまでのスクラップ・アンド・ビルドによる事務所ビルの更新という建築サイクルのあり方は、見直されつつあるのが現状です。ロングライフ・ビルが叫ばれる昨今、オフィスビルを長く使い続けるためには、安全性の向上、インテリジェント化、保存・再生、リノベーション・コンバージョン、省エネルギー化など様々な方策が考えられます。それは単に事務所ビルの資産運用、有効活用という企業的戦略を通り越して、社会資産としての「建築の一生を考える」行為と言えるかもしれません。
循環型社会の実現を目指して、既存ストックを最大限に活かした、オフィスリニューアルの展開を紹介します。

全面リニューアル

  • 地震に強い建物にしたい
  • 建物に第2の人生を歩ませたい
  • 建物を省エネルギー化したい

竣工後36年を経たオフィスビルの全面リニューアルの事例です。
ビルの利用、運営を再検討するに当たって、ビルの改修再利用、あるいは解体・新築という二つの選択肢が検討されました。
耐震診断を行い、補強による改修で耐震性能の確保が可能であることを確認した上で、工期短縮、工事費削減、現況床面積の維持などといったメリットを考慮して全面リニューアルという手法を選択しました。
耐震補強以外にも、空調システムの見直しや、OAフロア・二重天井の採用、外皮のリフレッシュ等も同時に行なっています。

改修前

改修後

内装・外装リニューアル

  • IT化に対応した建物にしたい
  • アメニティを向上させたい
  • 外観のイメージをリフレッシュしたい
  • 外壁の耐久性を向上させたい

既存の外壁を全て撤去して、ガラスとステンレスで構成された外皮を新設した外装リニューアルの事例です。
眼下の歩道は昼夜を問わず大勢の歩行者が往来し、建物内部では既存テナントが営業を続ける中、仮設外壁で区切られたわずか2m足らずの作業スペースを利用して、24時間体制で解体から施工までを行ないました。
夜間は壁面全体をライトアップすることで、昼とは全く印象の異なる建物の「顔」を演出しています。

改修前

改修後

用途転換

建物の用途を変更して使用したい

時代の変化に伴う事業計画の見直しを通して、既存のTV組立工場を郊外型オフィスビルに用途転換した事例です。
まとまった床面積を確保できるという利点を生かして、空間的なゆとりを確保したオフィスとなっています。
また、現状の業務をよりクリエイティブな活動に昇華させるため、様々な質を持ったコミュニケーション空間を点在させ、それらを色彩的にも演出するといった手法を取っています。

改修前

改修後

歴史的建物の保存・再生

歴史的建物を保存したい

大隈講堂や庭園美術館など、当社では多くの歴史的建造物の保存・再生を手がけてきました。

近年、「歴史的建物の外観や内部空間を保存しつつ、耐震性能を高くしたい」 あるいは、「建物の機能を継続しながら、耐震性能を高くしたい」といったニーズが増えてきています。

そんなニーズには、『免震レトロフィット』という、既存建物の基礎や中間階に免震層を設け、上部構造を大幅に改修することなく免震する技術でお応えしています。