建物の安全・安心を支える技術 地震モニタリングシステム「ユレかんち」

概要

-大地震時の建物健全性を即時に判定-

戸田建設オリジナルの「ユレかんちセンサ」を利用し、地震時の建物の揺れを測定し、建物の健全性を判定するシステムです。
「ユレかんちセンサ」は地震時建物の動きを加速度データとして感知し、それをインターネット回線でクラウドサーバーに送り、サーバー内で建物震度として計算し、過去の被災度データとの比較で建物の安全性を判定します。
ユーザーはPCやスマートフォンを用いて、その情報を取得することが出来ます。
機器構成を簡素化したことで大幅なコストダウンを(▲80% 当社従来機器比較)を実現しました。

写真 ユレかんちセンサ

特徴

システムの特長

  1. 1わかりやすい
    1. 建物の診断結果を分かりやすく即時に表示します。難しい専門用語や数値は一切用いず、被害の度合いを色で表します。
  2. 2いつでもどこでも
    1. PCやスマートフォンとの連携が容易に可能。なので、いつでも、どこでも、だれでも建物の置かれた状態がわかります。
  3. 3複数拠点・一括管理
    1. 複数の拠点の状況も一括で管理可能です。災害時のサプライチェーンマネジメントの早期検討に役立ちます。

情報配信

設定値以上の地震が発生した場合はメールで建物震度・健全性の判定・内部の写真を配信できます。

個別物件情報画面
健全性を3段階にて表示(カスタマイズ可能)

判定システムと情報配信

判定システムフロー

  • 地震後の行動の指針に
    • 地震時使用継続可否判断
    • 地震データ・判定結果に基づく復旧計画の策定
    • 複数拠点(建物)の一元監視による地震時サプライチェーンマネジメントの策定

健全性の判定方法

ユレかんちセンサが測定した建物震度と過去の地震時おける被災度データとを照らし合わせて対象の建物の健全性を判定します。

適用実績

事務所、生産施設をはじめとして、70件以上の建物に導入されています。(2019年11月現在)

ビルメディカルシステム® 建物モニタリング診断システム

大地震が発生した際に、建物に設置したITスマートセンサによる観測記録をもとに簡易診断として建物の構造健全性を自動的に評価するシステムです。これによって建物利用者は、建物を使い続けても大丈夫か、もしくはただちに避難すべきかを地震後すぐに判断できます。さらに、建築技術者はインターネットを介して詳細診断サーバのデータ解析をすることで、より詳細な損傷評価を可能とし、早急に復旧のための作業にとりかかることができます。

  • ITスマートセンサ:コンピュータを搭載した地震センサ

ビルメディカルシステム概要

インフォメーションモニタ画面(免震レトロフィットの例)
関連する実績

すべての建物へ適用可能。当社施工物件に限らない。事業者のBCP担当部署が、遠隔地の事業所の震度情報・建物健全度評価結果をクラウドサービスを通して得ることができる。

  • 戸田建設本社および全支店、一部営業所、技術研究所、自社保有ビル(TODAビル青山)、社員寮
  • ザ・レジデンス一番町
  • グランクロスタワー広島 他多数
論文
特許・認定・認証

特願2012-127887(出願中)

特願2012-271079(出願中)