技術概要

山岳トンネル覆工コンクリートの施工において、セントル型枠脱型後の湿潤および保温養生は、セメントの水和反応促進や、温度および乾燥収縮ひび割れの抑制、長期耐久性の向上など品質確保の上で重要な工程です。
この湿潤・保湿養生工法は、当社開発の養生材「うるおんマット」やFRP(ガラス繊維補強プラスチック)製軽量部材等の使用したシステムで、従来工法と比較して、養生効果が高く、施工性の良い、低コストの、新しい独自の養生システムです。

お客様のメリット

山岳トンネル覆工コンクリートの施工において、湿潤および保温養生の同時養生が可能となり、温度および乾燥収縮ひび割れの抑制、長期耐久性の向上を図ることができます。また、養生システム全体を軽量化し、トンネル坑内の移動や設置作業が容易で、施工性が向上します。

システムの特徴

1.湿潤・保温性能

養生マットは湿潤層(t=1.8mm)と保温層(t=10mm)を有します。湿潤層部の初期保水量は800g/m2であり、湿潤状態におけるマットの総重量は1,600g/m2です。湿潤層は水膨潤ウレタンを使用しており、一旦保水された水は重力によって離水することなく湿潤性を保持することができるため、覆工コンクリート内面の養生が可能です。また保温層は発泡ポリエチレンであり、柔軟な材料のため加工しやすく、覆工コンクリート内面の曲率に対する追従性に優れています。
養生マット:製品名:「うるおんマット」 特許出願中 NETIS登録済み

養生マットの断面と全景

2.軽量化による施工性向上

養生マットの背面は軽量化と覆工コンクリート内面曲率への追従性を考慮し、FRP(ガラス繊維補強プラスチック)ロッド(中空パイプ状)を使用した構造としました。また、養生マットを支持するフレーム本体は、トンネル断面にフレキシブルに対応させることや軽量化を目的として、角パイプ(□100×100mm)や単管パイプを組み立てる構造としています。
この結果、システム全体の軽量化(約2.5t/10.5m)が可能となり、トンネル坑内の移動や設置作業が容易で、施工性が向上することを確認しました。

フレーム構造

3.養生効果の確認

現場内で実証施工を行った結果、本工法の養生(コンクリート打設後材齢7日)により、無養生と比較して、コンクリート表面強度が30%程度向上することや、中性化速度が25%程度低減することを確認しました。

4.コスト低減

コストは従来工法と比較して30%程度低減できると試算しています。

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