2003年10月29日

〜浄土真宗親鸞会 正本堂 建設工事〜

 戸田建設(株)(社長:加藤久郎)は、富山県射水郡小杉町にて2,000畳の大講堂を有する浄土真宗親鸞会の正本堂を建設中である。

 この施設は、浄土真宗親鸞会が昭和63年に建設した本館に隣接して、最高の聞法会場として新築する54m×162mの会館で、3階に大講堂(40m×100m)が計画され、その屋根は、スパン42m、梁成3.6mの鉄骨トラス(1ピース重量24t)で構成されている。屋根の施工には、42mの大スパン屋根トラス鉄骨をベント構台上でブロックごとに組み立てた後、そのベント構台を次のブロックに移動させる移動式ベント構台工法を採用した。

 施工は、建物の背面側から正面側に向かって順次組み立てる建て逃げ方式とした。大講堂下部のSRC部躯体は、屋根トラス架構終了後のブロックから順次構築する。屋根鉄骨の総重量は540tあり、梁鉄骨トラス長は42mである。1ユニットごとに工場で組み立て、現場に搬送するため鉄骨トラスを3ユニットに分割した。これを建物内通路上で100tクローラークレーン及び65tクローラークレーンを使用してベント構台上に吊り上げ、接合して屋根鉄骨トラスを完成させる。

 当工事では各ブロックを5日サイクルで移動できるように、屋根鉄骨トラス範囲を6ブロックに分割する計画としている。ベント構台は、1ブロックに相当する大きさで架設し、この構台上で鉄骨トラスを組み立てる。鉄骨トラスの組み立て完了後、ベント支持を開放して構台をジャッキダウンする。構台は床上に敷いたレール上を次ブロックまで移動し、その上で次の鉄骨トラスを組み立てる。トラスの架構が終了すると、屋根コンクリートの打設作業を行う。

 また、このベント構台は、屋根トラス鉄骨組み立て用に使用後、大講堂天井(高さ12.5m)の仕上げ用移動式足場として転用できるように工夫がなされている。内装用に来年6月まで使用される予定だ。この工法は、屋根鉄骨を固定した構台上で組み立てた後に、屋根を水平移動させるスライド工法と比較し、工期を約20%短縮できる。また、屋根全体にわたり構台を組み立てる総ベント方式と比較すると、仮設構台の組み立て・解体に要する工期を約70%短縮できる。

工事概要  
工事名称 浄土真宗親鸞会 正本堂 建設工事
工事場所 富山県射水郡小杉町上野字瀧谷1191番地他
発 注 者 浄土真宗親鸞会 代表 高森顕徹
設計者 (株)石本建築事務所名古屋支所(正本堂)
澤田正建築計画研究所(改修・外構)
監理者 (株)石本建築事務所名古屋支所(正本堂)
澤田正建築計画研究所(改修・外構)
請負形態 戸田建設(株)
工事種別 新築工事、増築工事、改修工事
構造・階数 SRC造(1F〜2F)、S造(3F〜7F)
工期 着工 平成14年11月19日〜竣工 平成16年8月31日
主要用途 宗教施設(大講堂:2,000畳)
面積 建築面積9,662.46㎡ 延面積24,902.9㎡
設備工事 電気、給排水衛生、空調、昇降機、自家発電設備、
特殊設備、外構、改修、町道移設等
既製PC杭 714本(径600mm、長さ9m〜30m)
根切深さ GL -2.5m〜-11.4m
建物高さ 軒高(30.006m) 最高高さ(35.38m)
屋根仕上 アスファルト露出防水
主外装 タイル打込みPCカーテンウォール、ホーロー金属パネル


完成予想図(右側が建設中の正本堂)

以上