2005年10月26日

(仮称)稲城台病院新病棟新築工事

 戸田建設(株)(社長:加藤久郎)は、東京都内で建設中の病院にRCS構造(柱RC梁S)とプレカラムを採用し、ローコスト短工期、躯体の高品質化を実現し、柱のコストを10%以上低減し、また、1ブロック1フロアーを実働9日のサイクルで施工することを可能にした。

プレカラムとは、柱の内部にせん断補強筋を内臓した中空薄肉柱用ハーフPC部材である。プレカラムの特徴は以下の3点である。

  1. 遠心成型している為、耐候性に優れた部材
  2. 重量は1t程度(800mm×800mm×2400mm)で、小型のクレーンで施工が可能
  3. 躯体兼型枠とすることで、鉄筋工事、型枠工事の省力化が可能

東京都稲城市で建設中の(仮称)稲城台病院新病棟新築工事は、地上8階建て、延9,819m2で免震構造を採用している。この作業所の躯体工事は、建物を2ブロックに分け、以下の11手順で施工した(図-1施工手順図参照)。

  1. 墨出し
  2. 柱鉄筋組立
  3. プレカラム建方
  4. 仕口鉄骨取付
  5. 梁鉄骨取付
  6. デッキ敷込
  7. スタッド
  8. スラブ鉄筋組立
  9. 仕口帯筋組立
  10. 仕口型枠組立
  11. コンクリート打設

コンクリートの打設は、柱内部とスラブを同時に行った。型枠・鉄筋工の労務の平準化を図る為に各ブロックの工程を5日ずらした。

施工手順を検証するために事前試験施工を実施し、プレカラムの建て方、支持方法、仕口鉄骨のセット方法、施工サイクルをそれぞれ確認した。また、コンクリート打設後、試験体を切断し、仕口鉄骨周辺のコンクリートの充填性を確認している。

同社は、既に、RCS構造では柱をプレキャスト(PCa)化した場合と現場打ちRC柱の実績がある。これらに今回、新たに柱にプレカラムを採用するメニューを加え、現場条件に応じて最適な工法を提案していく方針である。
写真-1
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写真-2
写真-2
写真-3
写真-3
 
図―1 路線平面図
図―1 施工手順図

工事概要

工事名称 (仮称)稲城台病院 新病棟新築工事及び関連工事
工事場所 東京都稲城市若葉台3-7-1
発注者 医療法人社団研精会 稲城台病院
設計・監理 (株)レック都市地域研究所一級建築士事務所
施工 戸田建設
設備工事

電気・衛生・空調・昇降機・免震

工期 着工2004年7月1日〜竣工2006年4月28日 (延べ22ヶ月)
敷地面積 10,243.07m2(3,103.96坪)
用途地域 第一種中高層住居専用地域
建築概要   
・構造種別 RCS造
・階数 地上8階、塔屋1階
・建物用途 病院
・ユニット数 370床
・建築面積 1,375.944m2(416.967坪)
・延床面積 9,819.691m2(2,975.66坪)
・軒高 GL+28.25m
・最高高さ GL+30.80m
・根切深さ GL-4.17m(常水位GL-5.15m)
・杭工法 現場造成杭(アースドリル杭)
(杭径800〜2500mm、長さ9.0〜15.0m)
・外装仕様

ALC の上アクリル系吹付けタイル(形状ALC(ア)100)

・屋根仕様 アスファルト防水(軽歩行仕上げ)
・外構仕様 アスファルト舗装、一部タイル貼り
・免震装置 積層ゴム
・ゴム径700φ 9個
鉛入積層ゴム
・ゴム径700φ 鉛径130φ 19個
・ゴム径800φ 鉛径150φ 7個 
  合計35個
以上