PROJECT STORY 02 難易度の高い現場に、チームの力で挑む。 PROJECT STORY 02 難易度の高い現場に、チームの力で挑む。

新名神高速道路 箕面インターチェンジ工事 新名神高速道路 箕面インターチェンジ工事

新名神高速道路(近畿自動車道 名古屋神戸線)は、日本の東西を結ぶ大動脈である
名神高速道路等の交通機能を補完する重要な役割を求められている道路。
とくに、今回のプロジェクトで戸田建設が携わった高槻〜神戸の整備区間は、頻発する交通渋滞の解消、
大規模災害時などの緊急輸送路としても早期整備が期待されている区間だった。
しかも、工事を担当した箕面インターチェンジ周辺は戸田建設の受注した土木工事でも過去に類を見ないほどの規模、難易度。
この前例のない現場に挑んだメンバーたちにプロジェクトや仲間に対する想い、
そこで改めて感じた戸田建設の魅力などについて語り合ってもらった。

  • 所長
    M.T
    1991年入社
    大阪支店 土木工事部工事室 主管1級(作業所長)

    戸田建設に入社後、道路工事を中心に土木畑を歩み続ける。前現場では副所長、今回のプロジェクトにおいては現場全体の最高責任者である作業所長を務める。

  • 副所長
    S.K
    1996年入社
    大阪支店 土木工事部工事室 主管2級(副作業所長)

    高速道路のインターチェンジジャンクションの建設を手がけた経験も評価され、プロジェクトに参加。冷静かつ頼れる副所長として所長や若手の仕事を支える。

  • 工事主任
    N.T
    2007年入社
    大阪支店 土木工事部工事室

    現場の工事主任の一人として、担当箇所の進行管理や外部協力会社との調整を行っている。メリハリを付けた責任ある働きぶりは、上からも下からも信頼が厚い。

  • 工事係員
    T.M
    2016年入社
    大阪支店 土木工事部工事室

    今回のプロジェクトの最年少メンバー。新入社員研修後にこの現場に配属となる。右も左もわからない状況から徐々に仕事を覚え、今では立派な戦力に。

最初に、この工事に携わることが決まった時の皆さんの気持ちを教えてください。 最初に、この工事に携わることが決まった時の皆さんの気持ちを教えてください。

M.T

作業所長になったのは2012年ですが、このプロジェクト自体には2010年のスタート時から携わっています。最初、この工事の受注が決まった時は正直不安のほうが大きかったですね。社会への影響力や規模はもちろん、工事エリアに河川は流れているし、いくつもの建設会社が同時に工事を進行する必要がありましたし。本当に前例のない挑戦がはじまるという気持ちでいっぱいでした。

S.K

私も同じです。この工事の前も同じようなジャンクションの建設に携わっていただけに、現場を見た時にその大変さは容易に想像がつきました。

N.T

もう図面を見ただけでわかりましたよね。これは難しい工事になると…。

T.M

私は2016年からの参加ですし、新入社員研修直後の初期配属がここだったので、難易度どころか、もうまったく何も見えていませんでした。まだ学生気分、お客様気分も抜けていなかったと思います。

S.K

でも、見方を変えると、恵まれているとも言えます。規模の大きな現場、難易度の高い現場というのは、それだけ様々なことに挑戦できるということ。ここは、間違いなく成長できる現場ですから。

M.T

そうですね。そもそも戸田建設という会社は現場の意志ややり方を大切にしてくれる会社です。本社から「ああせい、こうせい」と指図されることも少ないので、現場でみんなで考えながら、工事を進めることができる。だから、社員も成長するし、仕事も進めやすいと思います。

では、皆さんの現場での役割について教えていただけますか。 では、皆さんの現場での役割について教えていただけますか。

M.T

作業所長としては、まず現場で働く作業員の安全管理。さらに、定められた期間に工事を終えられるよう、発注者、各関係機関および協力会社との調整といった工程管理も行います。加えて、原価管理、品質管理。あと、現場が円滑に工事を進められるよう、発注者や地元住民と良好な関係を築くのも作業所長の務めです。とはいえ、これらの仕事を私一人でやっているわけではありません。工程管理や原価管理、若手の育成などに関しては、すべてを任せられるくらい、ここにいる副所長を頼りにしていましたね。

S.K

ありがとうございます。所長の話に少し付け加えると、副所長の役割は現場の状況や流れに合わせて変化していくものだと考えています。若手の育成に関しても、この工事がはじまったばかりの頃は、ここにいる二人もまだ経験が浅かったこともあり、私が先頭に立って現場を動かすこともありました。でも、彼らが成長していくと、もう彼らにすべて任せたほうが現場も回るため、私は工程管理や原価管理といったサポート役に徹するようになったのです。

なるほど。その現場を任されているお二人は具体的にはどのような仕事をするのですか。 なるほど。その現場を任されているお二人は具体的にはどのような仕事をするのですか。

N.T

このプロジェクトでは戸田建設の社員だけでも20名近く。協力会社の作業員の方も合わせると最大200名くらいの大所帯。それぞれの工所ごとに工事主任が必要となるのですが、その1人を務めています。担当する工所の安全管理をはじめ、協力会社の作業員の方を守るのが僕の役目です。

守るというと? 守るというと?

N.T

今回はいくつもの会社が近接する現場で工事を行っており、他社がクレーン車などの重機を動かすタイミングや人の出入り一つで自分たちの仕事に影響が出るのです。そうした事態を極力減らすため、他社の工事主任と作業時期の交渉などを行ったりしています。

T.M

私は別の班でしたが、仕事中は近寄りがたいくらい真剣で頼りになる先輩です。協力会社の作業員の方たちもきっと心強いと思います。しかも、オフも面倒見が良く、よく遊んでもらっています。ちなみに、配属になった当初は、先輩に付いて回るだけで精一杯。そこから少しずつ自分一人で担当するようになり、作業員の方たちに指示を出せるようになっていきました。ただ、作業員の方たちのほうが経験もありますからね。日頃からのコミュニケーションが欠かせません。

S.K

そういえば、作業員の方たちにコーヒーを配ったりしてるらしいね?

T.M

あれ、バレてました(笑)。先輩のやっている姿を見て、自分も真似してみました。

S.K

とても良い心がけだと思うよ。コーヒー1杯でつながるものもあるからね。

さて、続いて。このプロジェクトで最も印象に残っている点を教えていただけますか。 さて、続いて。このプロジェクトで最も印象に残っている点を教えていただけますか。

M.T

全体の工程管理には苦労しました。当初の工事期間は4年6ヶ月だったものが、追加工事なども発生し、7年3ヶ月に延びましたからね。さらに、山間の急峻な地形かつ工事施工ヤードの確保が難しい場所で、高速道路を載せるための橋台と橋脚を合計66基も構築しなければなりませんでした。発注者を含め、各関係機関とも何度も協議しながら、最適な段取りを付けつつ、突貫工事にならないよう調整し、66台の橋台・橋脚がすべて完成した時は本当にうれしかったですね。

S.K

そうですね。工事期間が延びると、工程管理だけでなく、原価管理も難しくなります。2010年から2017年は政権交代や東日本大震災もあり、建設業界を取り巻く状況も二転三転し、とくに建設需要が高まったことで、作業員の方や資材の確保には苦労しました。ただ、ここで私たちを救ってくれたのは過去の先輩たちが築き上げてきた協力会社の方々との信頼関係。昔から“協力会社に損をさせたらあかん”という教えのもと、お付き合いをしてきた戸田建設に対して、協力会社の皆さんがとても好意的に協力してくださいました。

その協力会社への姿勢、信頼関係は大きな財産ですね。では、若手のお二人は何が一番印象に残っていますか。 その協力会社への姿勢、信頼関係は大きな財産ですね。では、若手のお二人は何が一番印象に残っていますか。

N.T

工事エリアを流れる河川の付替工事ですね。66基の橋台・橋脚を構築するために、河川の流れを変える必要があったのですが、その工事だけで丸4年かかりました。というのも、1年のうち渇水期しか工事を行えないのです。しかも、渇水期でも雨が結構降るため、その対策も行いながら一歩一歩進めていくことしかできない。最終的に河川の付替工事が終わった時は充実感がありましたね。土木の仕事の魅力は自然と向き合って、ものづくりに挑戦できるところ。自分の仕事が地図そのものを書き換えるスケールを持っています。

T.M

私は先輩たちのような大きな出来事を挙げられませんが、毎日の仕事を進めていく中で、上司や先輩、作業員の方たちとどうコミュニケーションを取っていくかというところが最も難しい点でもありましたし、最も面白いところでした。自分が納得ゆくまで考えた段取りが計画通り進み、作業がスムーズに終了した時は達成感がありますね。やっていることは大したことありませんが、毎日のこの小さな喜びのために仕事をしていると言っても過言ではありません。

最後に、改めて。若手の皆さんから順に戸田建設の魅力と今後の目標をお聞かせいただけますか。 最後に、改めて。若手の皆さんから順に戸田建設の魅力と今後の目標をお聞かせいただけますか。

T.M

戸田建設は先輩社員の方々が優しく指導してくださいますし、やる気次第でどんどん仕事を任せてくれます。現場の裁量が大きく、自分たちで考えて、自分たちで実行していく風土もあり、若手が働く環境として非常に魅力的だと思います。こうした環境の中、一つひとつ仕事を覚え、いずれは自分も所長のようなリーダーシップのある作業所長を目指したいと思います。

N.T

確かに、このプロジェクトで任せてもらっている工事主任の仕事なども、もっと大きな会社であれば僕たちより10歳くらい上の人たちの仕事かもしれません。その点、この会社は配属にもよりますが早くから責任ある仕事を任せてもらえるのは大きな魅力ですね。ちなみに、僕も目指すところは所長のような“The 所長” 。立っているだけで現場が引き締まるような所長になりたいですね。

副所長はどうですか。 副所長はどうですか。

S.K

若手メンバーが言うように、戸田建設の現場ではそれぞれのプロジェクトが置かれている環境に応じて適切なやり方を、現場の社員一人ひとりが考えます。新入社員にも意見を求めますし、誰も否定はしません。どんどんチャレンジできるから、成長できる。だからこそ、今回のような難易度の高いプロジェクトも無事に工事を終えることができたのだと思います。今後の目標は、建設を通じて、発注者や地域・社会・協力会社など、関係するすべての人々から“戸田建設はいい会社だなあ”と言ってもらえるような現場を作っていくこと。なかでも、一緒に働く当社の仲間から最もそう言ってもらえるような環境を作っていきたいですね。

では、最後に所長、お願いします。 では、最後に所長、お願いします。

M.T

このプロジェクトもそうですが、働く環境づくりは当社がとくに力を入れている点です。戸田建設の土木部門は土木業界全体の売上ランキングでいえばまだ2桁順位かもしれません。しかし、時代の流れに敏感な建築工事主体の会社だからこそ、土木業界の中では群を抜いて働きやすい環境づくりに力を入れていると思います。土木部門はスケールの大きな仕事もできますし、今後、業界内での存在感ももっと高めるため、社員一同レベルアップを図っている真っ最中です。ぜひ、向上心のある方々に挑戦してほしい。私たちと一緒に全国の現場で大きな仕事をしましょう。